セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P458 脾動脈瘤の胃内穿破による上部消化管出血の1例 |
演者 | 鈴木香峰理(都立広尾病院消化器内科) |
共同演者 | 齋藤久美子(都立広尾病院消化器内科), 関野雄典(都立広尾病院消化器内科), 森なお子(都立広尾病院消化器内科), 富本彩子(都立広尾病院消化器内科), 藤澤信隆(都立広尾病院消化器内科), 横山春子(都立広尾病院消化器内科), 小山茂(都立広尾病院消化器内科), 中島淳(横浜市立大学消化器内科) |
抄録 | 【症例】74歳女性【主訴】吐血【現病歴】平成19年7月25日外出中に突然吐血し救急来院した.【既往歴】平成19年6月 一20kg/6ヶ月の体重減少に対し前脚で各種精査するも異常指摘されず.7月 胆嚢結石に対して開腹胆摘術施行【入院時所見】sBP 79mmHgHb 7.9g/dl腹部平坦軟で圧痛なし【臨床経過】緊急上部消化管内視鏡検査では巨大な凝血塊により詳細な観察は不能であったが体中部小蛮のoozingを認めたためAPCで処置を行った.絶食補液抗潰瘍剤投与とし経過を観察したが翌朝再吐血し上部内視鏡再検を行った.同様に巨大な凝血塊による視野確保困難のため内視鏡的止血術不能と判断し血管造影を行った.脾動脈に一部口径不同域と近傍に動脈瘤形成を認め同部位より胃内への造影剤の流出を認めた.脾動脈瘤の胃内穿破による出血と考えられコイリングで止血した.また脾田部に小動脈瘤を認めた。前医の画像検査では明らかな瘤形成は指摘されておらず瘤はここ1ヶ月聞に急速に増大し胃内穿類したものと考えられた.その後は再出血なく経過され第28病日退院となった.1考案】本症例の脾動脈瘤の発生要因については開腹手術による侵襲やSegmental ar-terial me〔liolysisに基づく機序が考えられたが特定には至らなかった.上部消化管出血の原因として動脈瘤の消化管穿破はまれであり文献的考察を含め報告する. |
索引用語 |