セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P462 胃粘膜下腫瘍の形態を示した脾動脈瘤の1例
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演者 |
篠田知太朗(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科) |
共同演者 |
小村伸朗(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科), 小林進(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科), 矢永勝彦(東京慈恵会医科大学外科学講座消化器外科) |
抄録 |
症例は60歳代女性.健康診断の上部消化管造影で胃上部の隆起性病変を指摘され近医受診.上部消化管内視鏡で噴門部後壁に正常粘膜に覆われた3cm大の隆起性病変を認めたため胃粘膜下腫瘍と診断され精査加療目的で当院を紹介受診した.超音波内視鏡では第4層(mp層)の外側からの充実性腫瘤の所見を認めたため脾臓の圧排により胃粘膜下腫瘍様の隆起を呈したと考えられた.しかし腹部CTでは脾臓と胃壁の間に石灰化を伴う造影効果の非常に強い直径30mm大の球状の腫瘤を認め脾動脈瘤と診断された.特に外傷の既往もなく特発性の動脈瘤と考えられたが解離の所見も認めなかった.治療として腹部血管造影を用いた塞栓術を考慮したが希望されず外来経過観察となった.胃粘膜下腫瘍の形態を示した脾動脈瘤の症例報告は稀であるためその治療方針を含めた文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 |
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