セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P467 最近1年間に当院に受診したべーチェット病患者

演者 小橋川剛(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
共同演者 河口貴昭(社会保険中央総合病院), 酒匂美奈子(社会保険中央総合病院), 斎藤聡(社会保険中央総合病院), 須崎愛(社会保険中央総合病院), 近藤健司(社会保険中央総合病院), 吉村直樹(社会保険中央総合病院), 畑田康政(社会保険中央総合病院), 南家由紀(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター), 小竹茂(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター), 鎌谷直之(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター), 高添正和(社会保険中央総合病院)
抄録 【目的】ベーチェット病(BD)は原因不明の多臓器疾患で眼口腔皮膚外陰部をはじめ腸管血管神経関節が侵される.現時点での診断法は臨床症状の組み合わせのみである.当院では炎症性腸疾患(IBD:クローン病(CD)潰瘍性大腸炎(UC))患者が多数受診しておりその鑑別が求められマーカーとなる鑑別診断法を模索する.【方法]当院通院のBD患者でBDと診断可能な症例を抽出し疫学解析する.第1報として’06年9月から’07年10月31日までに入院した4症例を検討する.【症例】1>28歳女性.幼少期より口内炎と下痢を繰り返す.’99年以来咽頭炎’02年以来下血を繰り返し’07年3月増悪傾向口腔・皮膚・関節・腸管の4病変(主副各2症状)を満たすBDと診断.SASP(3g)PSL(30mg)で改善. HLA-B51(-).2)42歳男性.’05年口内炎が出現.’07年腹痛増悪.口腔・皮膚・関節・腸管の4病変(主君各2症状)を満たすBDと診断. PSL(40mg)で改善. HLA-B51(未検).3)30歳女性.15歳から口内炎を繰り返す.’06年以来痙瘡も伴い増悪’07年になり微熱と関節炎が持続口腔・皮膚・関節・腸管の4病変(主輪各2症状)を満たすBDと診断.対症療法でコントロール中.肌A-B51(+).4)38歳女性.幼少期より口内炎を繰り返し7歳時に急性虫垂炎に伴う難治性腹膜炎で数ヶ月入院.27歳に第1児出産後t口内炎が増悪する.’04年微熱と腹痛が出現口腔・皮膚・外陰部・関節・腸管の5病変(主3症状副2症状)を満たすBDと診断対症療法でコントロール中HLA-B51(+).【まとめ】全例腸管型BDで診断に先駆けて口腔症状が出現し眼病変は陰性で口腔・皮膚・関節・腸管の4病変(主副各2症状)が共通という特徴があった.HLA-B51は半分で陽性であった.BDの病因を解明するために今後も集計を重ねていきたい
索引用語