セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P468 炎症性腸疾患患者における骨密度および骨代謝マーカーの検討 |
演者 | 中島佐知子(大阪大学消化器内科学) |
共同演者 | 飯島英樹(大阪大学消化器内科学), 新崎信一郎(大阪大学消化器内科学), 柄川悟志(大阪大学消化器内科学), 近藤純平(大阪大学消化器内科学), 石井修二(大阪大学消化器内科学), 垣内佳美(大阪大学消化器内科学), 西田勉(大阪大学消化器内科学), 辻井正彦(大阪大学消化器内科学), 辻晋吾(大阪大学消化器内科学), 林紀夫(大阪大学消化器内科学) |
抄録 | 【目的】我々はこれまで炎症性腸疾患患者では大腿骨骨密度低下が高率に見られることを報告してきた.そこで大腿骨骨密度低下群における骨代謝マーカー及び副甲状腺ホルモン(PTH)との相関を解析しその特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】潰瘍性大腸炎(UC)49例(年齢46±15歳男/女=25/24)Crohn病(CD)35例(年齢40±14歳男/女=27/8)を対象とした.患者の腰椎あるいは大腿骨頚部骨密度をDXA法にて計測しT-score(成人若年者平均骨密度に対する標準偏差値)が1未満を骨密度低下とした.1群1正常群II群:大腿骨骨密度のみの低下群IH群:腰椎・大腿骨の骨密度低下群の3群に分類し骨代謝マーカー(血清NTX;骨吸収マーカー血清BAP;骨形成マーカー)PTHとの相関を検討した.【結果1UC患者では1群3&8%H群26.5%HI群34.7%CD患者では1群31.4%II群372%HI群31.4%であった、NTX上昇の割合はUCでは1群10%H群0%HI群17%CDでは1群36%II群15%III群27%であった.またBAP上昇の割合はUCでは1群10%H群23%III群35%と1群に比しnI群で有意に高値(p<0.05>であった.CDでは1群36%II群46%m群36%であり3群間で有意差は認められなかった.PTHはUCでは3群間に有意差はなくCDにおいて1群に比しII群および皿群で有意に高値(p<α05)であった.【結論】UCとCDにおいて正常群に比し大腿骨骨密度低下群でNTXは低くBAPは高い傾向を認め骨形成充進状態にあると考えられた.炎症性腸疾患の骨密度低下にはBAPNTXに反映されない他の要因が関わっている可能性が考えられ今後の検討が必要と考えられた. |
索引用語 |