セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P469 炎症性腸疾患におけるアザチオプリン6-MP投与下での赤血球中6-TGN濃度血球パラメーターの検討

演者 河内修司(九州大学病態機能内科学)
共同演者 松本主之(九州大学病態機能内科学), 城由起彦(九州大学病態機能内科学), 中村昌太郎(九州大学病態機能内科学), 古賀秀樹(九州大学病態機能内科学), 江崎幹宏(九州大学病態機能内科学), 矢田親一朗(九州大学病態機能内科学), 森山智彦(九州大学病態機能内科学), 飯田三雄(九州大学病態機能内科学)
抄録 【目的】炎症性腸疾患におけるアザチオプリン(AZA)/6-MP投与量と赤血球中6-TGN濃度6-TGN濃度と血球パラメーターとの相関を明らかにする.【方法】対象は当科でAZA/6-MP投与中の炎症性腸疾患患者75例.男性46例女性29例で年齢は13-70歳(平均3生8歳)であった.疾患は潰瘍性大腸炎40例Crohn病33例Behcet病1例indeterminate colitis 1例で罹病期間は0.2-2&1年(平均7.7年目であった.投与薬剤はAZA 68例6-MP 7例で投与期間は9-1939日(平均304日)であった.AZA 50rng= 6-MP 30mg5-ASA 250mg=SASP 500mgと換算し全てAZA5-ASAとして検討した.1)性別間の6-TGN濃度の比較2)AZA/6-MP投与量と6-TGN濃度の相関3)5-ASAステロイドの6-TGN濃度に及ぼす影響4)6-TGN濃度と血球パラメーターとの相関について検討した.【成績】1)女性は男性に比べ有意に6-TGN濃度が高かった(p=0.05)がAZAの1日体重換算量(mg/kg/日)が女性において有意に高いためと考えられた(1.1±0.4 vs 0.9±0.3 mg/kg/日p=0.0026).23)6-TGN濃度とAZA/6-MPの1日投与量(p<0.0001R=0.196)、1日体重換算量(p<OOOOIR = 0251)との間に強い正の相関を認めたが5-ASA投与量ステロイド投与量投与期間との間には相関を認めなかった.6-TGN濃度が治療至適濃度である235-450pmo1/8×108RBCであった対象のAZA内服量は1日内服量:50.3±9.7mg/日1日体重換算量0.9±α2mg/kg/日であった.4)血球パラメーターでは6-TGN濃度測定時のHbMCV(赤血球)リンパ球総コレステロール投与前後におけるHbMCVリンパ球の変化量が6-TGN濃度と相関を認めた.特に6-TGN濃度と測定時のMCV(p=0.005)MCV変化量(p=0.0009)には強い相関を認めた.【結論1 AZA/6-MP投与は1日投与量:1日体重換算量を基に行い投与後のMCVMCV変化量は6-TGN濃度の目安として有用である可能性が示唆された.
索引用語