セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P470 炎症性腸疾患に対するAzathioprineの治療効果と安全性の検討 |
演者 | 垂水研一(川崎医科大学内科学食道・胃腸科) |
共同演者 | 古賀秀樹(九州大学大学院病態機能内科学), 清水香代子(川崎医科大学内科学食道・胃腸科), 藤田穣(川崎医科大学内科学食道・胃腸科), 鎌田智有(川崎医科大学内科学食道・胃腸科), 眞部紀明(川崎医科大学検査診断学超音波・内視鏡センター), 楠裕明(川崎医科大学検査診断学超音波・内視鏡センター), 塩谷昭子(川崎医科大学内科学食道・胃腸科), 畠二郎(川崎医科大学検査診断学超音波・内視鏡センター), 春間賢(川崎医科大学内科学食道・胃腸科) |
抄録 | [目的]Azathioprine(AZA)は本邦において潰瘍性大腸炎(UC)クローン病(CD)の治療薬として正式に承認されたことからその使用頻度は増加しているが一方で重篤な副作用もしばしば認められ問題となっている.当院の炎症性腸疾患患者におけるAZAの治療効果副作用について検討した.[方法]2000年~2007年10月までに当院および関連施設で診療された炎症性腸疾患症例で十分に病勢が評価され経過観察されている276例(UC:168例CD:108例)のうちAZAが投与された37例(UC:23例CD=14例)を検討対象とし緩解維持効果副作用の頻度と種類について遡及的に検討した.[成績]UCでは13例(56.5%)がAZA併用後に緩解となりステロイド薬の離脱が可能であった.副作用は5例にみられ1例が投薬中止となった.その内訳は穎粒球減少4例重症感染症(カリニ肺炎)1例であった.CDは全例にInfHximabの使用経験があり9例がAZAと併用されていた. infliXimab非併用の2例In且iximab併用の5例(50%)において緩解維持効果が認められたAZAの副作用は穎粒球減少5例汎血球減少1例の計6例にみられうち3例が投薬中止となっていたp軽度の穎粒球減少をきたした7例(UC4例CD3例)では十全大知湯を併用することでAZAを中止することなく穎粒球数は改善し緩解も維持できていた.[結論]AZAはUCの56.5%CDの50%においてステロイド減量緩解維持に有効であった.しかし副作用が11例(29.7%)に認められうち4例は薬剤中止入院治療を余儀なくされたAZAを適正に使用するためにさらなる検討が必要と考えられた. |
索引用語 |