セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P474 インフリキシマブによるinfusion reactionの1例

演者 小野川靖二(JA尾道総合病院内科)
共同演者 向井伸一(JA尾道総合病院内科), 石井康隆(JA尾道総合病院内科), 飯星知博(JA尾道総合病院内科), 平野巨通(JA尾道総合病院内科), 花田敬士(JA尾道総合病院内科), 天野始(JA尾道総合病院内科), 日野文明(JA尾道総合病院内科), 大林諒人(JA尾道総合病院内科)
抄録 【初めに】インフリキシマブによるinfusion reactionは比較的有名ではあるが実際に経験されることは比較的少ない.今回インフリキシマブによるinfusion reactionの1例を経験したので若干の文献的考察を含め報告する.【症例】21歳女性.17歳時よりCrohn病にて栄養療法を中心に加療されステロイド及び免疫調整薬は併用されていなかった.Crohn病増悪のため平成18年2月より当院に入院.Informed consentの後にインフリキシマブ導入した.尚infusion reaction防止目的で前処置薬にはコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム250mgを投与していた.3月14日に第1回目の投与3月28日に第2回目の投与を行ったが特に問題はみられなかった.第3回目の投与目的で5月22日(最終投与日より55日後)に外来にてインフリキシマブを投与開始したところ施注後12分経過時に胸内苦悶あり全身の発赤・口唇の軽度腫脹を認めた.血圧は83/48mmHgと軽度低下r脈拍121/分と上昇しており全身の状態からinfusion reactionと判断した.直ちに投与を中止し別ルートキープの後にプレドニゾロン20mg及びジフェンヒドラミン50mg行った1時間後には血圧・脈拍とも正常化し皮膚発赤・口唇の腫脹も消退したのでインフリキシマブIOmVhrより投与を再開徐々に速度を上げ(10204080100ml/hr・15分間隔で変更)投与した.その後はinfusion reactionを疑われる症状は無く現在も外来にて投与を継続している.
索引用語