セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P479 クローン病を発症したSLEの1例

演者 桂田武彦(北海道大学病院消化器内科)
共同演者 西田麗(北海道大学病院消化器内科), 今井亜希(北海道大学病院消化器内科), 吉田武史(北海道大学病院消化器内科), 幡有(北海道大学病院消化器内科), 廣田ジョージョ(北海道大学病院消化器内科), 鎌田豪(北海道大学病院消化器内科), 武田宏司(北海道大学病院消化器内科), 浅香正博(北海道大学病院消化器内科), 小野尚子(北海道大学病院光学医療診療部), 中川学(北海道大学病院光学医療診療部), 清水勇一(北海道大学病院光学医療診療部), 加藤元嗣(北海道大学病院光学医療診療部), 中川宗一(中川胃腸科)
抄録 全身性エリテマトーデス(SLE)の治療経過観察中にクローン病を発症した症例を経験したので報告する.症例は23歳女性.16歳にSLEを発症.ループス腎炎に対し当院膠原病内科でステロイド大量療法を施行して改善が得られ経過観察されていた.その後prednisolone l2、5mg/day+mizoribine 150mg/dayでSLEとしての活動性は落ち着いていた.2007年1月より38℃台の発熱と心窩部痛下痢CRP上昇が続き炎症性腸疾患の除外のため当科紹介となった.当科での内視鏡検査では縦走潰瘍が横行結腸からS状結腸を中心に多発しており回腸末端にも縦走潰瘍が認められた.病理組織像では非乾酪性肉芽腫は認められなかったものの単核球好中球を混ずる炎症細胞の強い浸潤がみられクローン病と診断した.既にprednisoloneが投与されていたことと大腿骨頭壊死を合併していたことがありtpredniso-loneの増量はせず5ASAの投与を開始し入院とし絶食TPNで緩解導入した.SLEとクローン病の合併症例は比較的まれであり報告が少ない.文献的考察を加えて報告する.
索引用語