セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P481 6-MPによる高度骨髄抑制を契機に寛解状態となったCrohn病の一例 |
演者 | 宇賀神卓広(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
共同演者 | 宮谷博幸(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 福西昌徳(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 高松徹(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 岩城孝明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 牛丸信也(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 中島嘉之(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 本田英明(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 鷺原規喜(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 福田重信(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 池田正俊(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科), 吉田行雄(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器科) |
抄録 | 【症例】15歳女性【現病歴】2007年2月腹痛発熱下痢が出現し近医受診. 内視鏡で上行結腸からS状結腸に縦走潰瘍と敷石状所見小腸二十造影で下部回腸に縦走潰瘍を認め小腸大腸型Crohn病(CD)と診断成分栄養とmesalazine3000mgにて改善し低脂肪食として退院.4月13日下腹部痛あり炎症反応高値のため精査加療目的に当科紹介TPNで改善し成分栄養療法を勧めたが患者が拒否.低脂肪食としたが発熱下痢が出現.CPFX200mg5月15日からは6-MP30mgも開始症状消失し退院.6月15日Hb7.5の正鵠性正色素性貧血を認め6-MPによる骨髄抑制が疑われ入院。【現説】身長161cm体重35.8kg体温36.4℃脈拍60結膜は貧血様表在リンパ節触知せず胸腹部異常なし下腿浮腫なし.【血液検査1WBC3960/叫RBC 273x104/μ1HbZsg/dlHt22.0%Plt19.Ox104/μ1CRPO.76mg/d1【入院後経過16月21日39.0度の発熱あり.WBCI190/μ1Neut214/μL Hb6.7g/dlPlt7.lxlO4/pl.血液培養施行しcephepimelgx3回filgrastim100μg/m2開始.解熱傾向なく抗生剤をmeropenemO.5gx3回へ変更して解熱.骨髄抑制が遷延し適宜血小板と濃厚赤血球の輸血を施行し7月5日にはfilgr’astimとmeropenemを中止することができた.その後mesalazineを再開し脂肪制限食で管理.7月19日に退院となり寛解状態を維持している【結語】難治性CDに対して骨髄移植が奏功した報告がある.今回我々は6-MPによる高度骨髄抑制を契機に寛解状態となったCDの症例を経験した. CDの病態生理を考察する上で興味深い症例と考え報告する. |
索引用語 |