セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P484 悪性大腸狭窄に対するself expanding metallic stentの有効性

演者 畑泰司(市立豊中病院外科)
共同演者 池田公正(市立豊中病院外科), 賀川義規(市立豊中病院外科), 加藤寛章(市立豊中病院外科), 高本香(市立豊中病院外科), 大島令子(市立豊中病院外科), 前田栄(市立豊中病院外科), 野村元成(市立豊中病院外科), 林昇甫(市立豊中病院外科), 佐々木隆士(市立豊中病院外科), 川西賢秀(市立豊中病院外科), 清水潤三(市立豊中病院外科), 藤田淳也(市立豊中病院外科), 塚原康生(市立豊中病院外科), 島野高志(市立豊中病院外科)
抄録 【はじめに】根治切除が不可能な悪性疾患による直腸狭窄での閉塞症状を改善する為に従来は人工肛門造設術などの手術による治療が行われてきた.しかし末期癌患者においてこのような侵襲を伴う方法はさらにQOLを損ねる可能性もあり.より負担の少ない方法が良いと言える.最近保険適応ではないが食道癌のようにステント留置を行うことが報告されている.【対象】2005年8月から2007年6月までに施行した悪性直腸狭窄に対するself expanding metallic stent使用例8例についての予後を検討した予後が6ヶ月以内と診断した症例で原疾患は根治手術不能直腸癌2例根治手術不能S状結腸癌2例直腸癌局所再発1例胃癌のダグラス窩転移によるもの2例子宮頸癌局所再発によるもの1例であった全例にultraflex stentプロキシマールリリース(Boston Scientific翌朝)を使用した.【結果】ステント挿入から死亡もしくは現在までの留置期間は10日一193日平均75.4日であった.全員重篤な合併症もなく腸閉塞による食事制限から解放され1人を除き退院.早期に化学療法や在宅緩和療法が可能となった.胃癌のダグラス窩転移によるもの1例と子宮頸癌局所再発によるもの1例において脱落が認められたがステントによる拡張効果でその後は腸閉塞にならず化学療法中である.1結論】ステント留置による狭窄解除は侵襲が少なく人工肛門造設と比較してもその後の治療への早期移行や早期退院が可能となりQOLの改善の面で有効な手段の1つと言える.
索引用語