セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P485 疼痛を伴った直腸癌局所再発に対するラジオ波凝固療法

演者 穴井洋(四天王寺病院放射線科・IVR科)
共同演者 阪口浩(奈良医大放射線科), 田中利洋(奈良医大放射線科), 山本清誠(奈良医大放射線科), 森本賢吾(奈良医大放射線科), 末吉智(奈良医大放射線科), 西尾福英之(奈良医大放射線科), 打田日出夫(四天王寺病院放射線科・IVR科), 吉川公彦(奈良医大放射線科)
抄録 目的:痔痛を伴った直腸癌局所再発に対するラジオ波凝固療法(RFA)の緩和医療としての実効性と有用性について初期評価を施行した.対象と方法:対象は直腸癌局所再発7例(男性6例女性1例:年齢64-74:平均68歳)、全例局所麻酔下にCTガイド下もしくはUSアシスト併用CTガイド下にRFAを施行した.使用したRFAはValleylab社Cool-tipシステムもしくはRAdiotherapeutic社RF-2000/3000LeVeen針を用いた.疾痛はVisual Analogue Scale Score(VAS score)を使用して術前術後翌日1週間後に測定した. VASscoreの低下が術前より5以上低下もしくはVAS scoreそのものが2以下に低下したものを奏効例として奏効率を評価した.またVASscoreの推移と早期合併症についても評価・検討した.結果:全例で手技は成功した(7/7例;100%).VAS scoreによる奏効率は術後翌日で3/7(43%)術後1週聞で6/7(86%)であった.またVAS scoreの推移は術前8.0+/一1.2から術後翌日で4.7+/一1.2術後1週間で2.0+/一1.4と有意に低下しQOLは改善した.術中に軽度熱感・疹痛を全例で認めた.また1例で尿道熱傷が原因と考えられる一過性の排尿障害を認めたのみでQOLを損なうような著しく大きな合併症は認めなかった.結語:痔痛を伴った直腸癌局所再発に対するRFAは早期より除痛効果が得られ緩和医療の一つとして宥用な治療法となる可能性が示唆された.
索引用語