セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P486 FOLFOX療法に伴う神経症状に対するカルバマゼピンの有効性と安全性を検討する第2相試験(OGSG603) |
演者 | 村田幸平(市立吹田市民病院外科) |
共同演者 | 加藤健志(箕面市立病院), 大辻俊雄(土庫病院), 三宅泰裕(箕面市立病院), 更屋勉(土庫病院), 松岡正樹(土庫病院), 福永睦美(市立堺病院), 古河洋(大阪消化管がん化学療法研究会) |
抄録 | 【目的】FOLFOX療法は大腸癌治療における標準治療法であるが末梢神経症状による治療中止が問題となっている.末梢神経症状の発現機序についてはL-OHPの代謝物がCaイオンをキレート化することでNaチャネルに作用し神経細胞を興奮させると示唆されている.カルバマゼピン(CBZ)はNaチャネルの不活化を促進することで末梢神経症状を予防すると考えられている.海外での有効性を示す臨床試験結果の報告を受け本邦でもL-OHPに伴う末梢神経症状の予防としてCBZの有効性を検証する第2相臨床試験を行った【方法】組織学的に大腸癌と確認されたPSO/120-75歳の症例を対象にmodi一丘ed FOLFOX6を施行しCBZは1日量20mg/分2をday1-7まで経口投与し2週間間隔で投与を繰り返した.目標症例数は35例.末梢神経症状の評価はG1:末梢神経症状の持続が7日以内G2:末梢神経症状の持続が7日以上G3:日常生活に支障をきたす機能障害とした.【結果】2006年8月~2007年7月までに35例が登録された、男/女;26/9年齢中央値65(38-74)歳PSO/1:30/5であった.投与継続中の症例もありL-OHP累積投与量:が500mg/m2以上である21例の末梢神経症状を評価した.G1=9例(42.9%)G2=4例(19%)G3=1例(4.8%)であった.【結論】CBZは急性の末梢神経症状の発現頻度程度を軽減させる可能性が示唆された.L-OHP累積投与量が500mg/m2以上に達していない投与継続中の症例もあり本学会では最新データによる解析結果を報告する. |
索引用語 |