セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P495 大腸がんの地域連携パス

演者 村田幸平(市立吹田市民病院外科)
共同演者
抄録 消化器がんのなかでも大腸がんは増加の一途をたどっているが比較的予後がよく長期経過をたどることが多い.また検診から発見治療のプロセスで複数の医療機関を経ることが多く地域連携が重要となる.そこでがんの地域パスの手始めに大腸がんを取り上げた.3部構成とした.1.「早期発見パス」では便潜血での陽性例や血便便通不規則等の自覚症状を有する患者をスムーズに大腸内視鏡専門医のいる診療所や病院に紹介し治療を要するポリープやがんが発見された場合に的確な説明をし患者の意向を尊重して治療を担当する病院または診療所に紹介するその際に必要な情報の遺漏がないよう配慮した.紹介を受けた病院(または診療所)では各施設のパスに従って迅速に治療を行う.2.「術後フォローアップパス」では手術やポリペクトミ馬瀬の治療を終了した患者が紹介元の診療所に戻り治療担当施設と共同で各病期ごとにガイドラインにもとづいた計画的なフォローアップを受ける.可能な場合には診療所での補助化学療法を受ける.3.「緩和ケアパス」では根治が困難となった症例に対してかかりつけ医と病院が共同で幽幽および精神的苦痛の緩和ケアを行う.患者の希望に応じて往診可能な在宅ケア専門医や緩和病棟をもつ病院への紹介を行うなど必要な支援を行っていく上でのチェックリストを作成した.現在までに「早期発見パス」の作成を終了した.本パス作成にあたっては各病院の大腸内視鏡担当医および大腸内視鏡を施行する診療所の医師の意見と一般診療所の医師の意見を調整する.ことが重要であった.さらに一連のパス作成業務を通して見いだされた診療所と病院一般医と専門医大学病院公立病院民間病院との間の意識の「ずれ」を整理し発表したい
索引用語