セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
---|---|
タイトル | P501 内視鏡に依らない造影CTと血管造影で診断と治療をしたAngiodysplasiaの1例 |
演者 | 江林明志(昭和大学消化器内科) |
共同演者 | 黒木優一郎(昭和大学消化器内科), 遠藤豊(昭和大学消化器内科), 与芝真彰(昭和大学消化器内科), 佐々木純(昭和大学救命救急センター), 成原健太郎(昭和大学救命救急センター), 竹山信之(昭和大学放射線科), 松井青史(昭和大学放射線科), 白畑敦(昭和大学消化器外科), 水上博喜(昭和大学消化器外科), 日比健志(昭和大学消化器外科) |
抄録 | 【はじめに】出血を主とする大腸疾患の中では特に高齢者に関しては悪性疾患やまた良性疾患としては虚血性大腸炎憩室出血angiodysplasiaなどがあげられる.憩室出血やangiodysplasiaに関しては出血時で同定出来ないと非出血時はさらに同定が困難のケースもある.今回は頻回の内視鏡で責任病巣を同定出来ず緊急CTと血管造影で同定し血管塞栓で止血したangiodyspla・sia症例を報告する.【症例】73歳の女性【現病歴】2007年7月中旬に下血を主訴に近医に入院後出血源不明で精査目的で当院転院.前医でも当院でも出血無く前処置施行後でも出血時でも内視鏡による病変部位が判明できず出血時には輸血で対応していた.再度出血時に造影CTによる出血部位の判明と血管造影による病巣部位の確認と血管塞栓を行った.その後血管塞栓を施行した25日後に再び同部位からの出血が生じたため再度血管塞栓を施行してコイルを留置し後日に手術による病変摘出を行った【考察1大腸のangiodys-plasiaは通常のスクリーニング目的の内視鏡検査で発見されるケースが多くまた高齢者の大量下血の原因として知られてるしかし本邦では悪性腫蕩や炎症性腸炎以外の出血では憩室出血の割合が高く海外報告と比較して少ない.また内視鏡による出血源精査の時もactiveな出血が止まっているケースが多く診断に迷う時が多いt【結論】今回は複数回の出血時でも内視鏡検査では病変を確認できず造Pt CTと血管造影で責任病巣の確認と止血を可能にした.結果的には外科的処置による病巣摘除したが今まで下血を疑う状況下では造影CTでは病巣をはっきり判明できずと考え緊急内視鏡による診断と治療を最優先にしてきた.しかし今後は同様の内視鏡による診断困難症例は緊急の造影CTと血管造影による診断と治療が有効と考えられる |
索引用語 |