セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P505 当院におけるB型慢性肝疾患に対するエンテカビル投与症例の検討
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演者 |
大森格(東京女子医科大学消化器内科) |
共同演者 |
鳥居信之(東京女子医科大学消化器内科), 長谷川潔(はせがわ内科クリニック), 徳重克年(東京女子医科大学消化器内科), 橋本悦子(東京女子医科大学消化器内科), 白鳥敬子(東京女子医科大学消化器内科) |
抄録 |
【目的】B型慢性肝疾患に対するエンテカビル(ETV)は耐性株出現頻度が低く初回投与の第1選択として推奨されまたラミブジン(LAM)の投与期間が3年未満でHBV DNA量が2.6 log copies/ml未満では切り替え可能とされている.今回我々はB型慢性肝疾患に対するETV使用において初回投与例とLAMからETVへの切り替え症例について検討した.【対象と方法】対象は初回投与13例(男7例女6例平均年齢44±ll歳)でHBe抗原陽性9例陰性4例genotype A2例B1例C8例不明2例慢性肝炎13例で平均ETV投与期間は120土70日であった.核酸アナログ剤の使用歴のある症例は6例でLAMからETVへの切り替え5例(男3例 女2例平均年齢53±10歳)とLAM投与中止後の再燃例1例であった.切り替え症例は全例LAM投与3年未満HBV量2.6 log cop-ies/ml未満で切り替えた.切り替え5症例におけるHBe抗原陽性は2例陰性3例genotypeはBl例C2例不明2例慢性肝炎4例代償性肝硬変1例であり平均LAM投与期間は319±195日平均ETV投与期間は238±55日であった.【結果1初回投与例における投与前HBV量は7.3±L310g copies/ml投与3ヶ月後の変化は一3.8±13 log copies/ml6ヶ月後では一4.0±1.7 log copies/mlであった.またALTの正常化(ALT 301U/1未満)した症例は3ヶ月で10例中6例6ヶ月では4例中3例であったまたHBe抗原のseroconversionは現時点でみられていない.切り替え例ではDNA陰性を維持していた. LAM投与中止後再燃例でも投与1ヵ月後にはウィルスの陰性化が得られた.【結論】B型慢性肝疾患に対するETVの初回投与例では速やかにDNA量:は減少しALTも正常化した.また切り替え例でもDNAは陰性のまま推移しており有用であった. |
索引用語 |
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