セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P506 B型慢性肝疾患に対するEntecavirの臨床的検討 |
演者 | 吉川昌平(兵庫医科大学内科学肝胆膵科) |
共同演者 | 中野宏明(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 山田大輔(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 坂井良行(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 片瀬竜司(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 秦一美(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 山本晃久(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 池田直人(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 岩田恵典(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 榎本平之(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 康典利(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 齋藤正紀(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 今西宏安(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 下村壯治(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 飯島尋子(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 中村秀次(兵庫医科大学内科学肝胆膵科), 城村尚登(わかこうかい病院), 西口修平(兵庫医科大学内科学肝胆膵科) |
抄録 | 【目的】わが国においてB型肝炎の治療は核酸アナログ製剤が中心となっている.新たにEntecavir(ETV)がB型慢性肝疾患に対して保険適応となり高い治療効果が期待される.今回B型慢性肝疾患に対してETVを使用した症例の臨床的検討を行った.【方法1対象は2006年9月以降当院にてB型慢性肝疾患に対してETVを使用した47例である内訳は第1群:核酸アナログ未治療のETV新規投与例23例(男/女平均年齢ALT平均HBV-DNA平均HBeAg陽性/陰性)=(16/745.9歳1145.812/11)第2群:過去にLamivudine(LAM)投与歴があるETV投与例5例(4/136.2歳4486.85/0)第3群:LAMからETVへの切り替え例19例(17/249.6歳292.86/13)うち1例はLAM投与3年以上経過後の切り替えである.ETVは全例で0.5mgを使用し切り替えはLAMの耐性株がないことを確認し行った.これらの症例について臨床的検討を行った.【成績】第1群ではALTの正常化率は4W 56%12W 83%24W 92%HBV-DNA<2.610gは4W 17%12W 48%24W 83%であった第2群ではALT正常化率は4W O%12W 67%.24W 75%HBV-DNAく2610gは4W O%12W 33%24W 50%であった.HBV-DNAの平均低下量は1群と2群でほぼ同程度であった. LAMからの切り替え例ではLAM投与3年以上経過後の切り替え例を含めて切り替え後にALT及びDNA量の上昇を認めた例はなかったまた現時点で副作用による中止例はない.24Wの時点でHBV-DNAが陰性化しない症例を各群で数例認めておりこれらの症例について現在その要因を検討中である【結論】ETVは新規投与例及び切り替え例ともおおむね高い抗ウィルス効果とALTの正常化をきたしまた安全に投与可能であった.しかし効果発現まで時間を要する症例も存在し今後耐性株の出現を含めた長期的な検討が必要と考えられる. |
索引用語 |