セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P507 B型慢性肝炎に対するエンテカビルの評価

演者 宮坂昭生(岩手医科大学内科学第一講座)
共同演者 熊谷一郎(岩手医科大学内科学第一講座), 阿部弘一(岩手医科大学内科学第一講座), 遠藤龍人(岩手医科大学内科学第一講座), 滝川康裕(岩手医科大学内科学第一講座), 鈴木一幸(岩手医科大学内科学第一講座)
抄録 【目的】B型慢性肝炎に対するETV療法のウイルス学的治療効果についてこれまで当科で行ってきたラミブジン(LVD)療法インターフェロン(IFN)/ラミブジン(LVD)併用療法と比較検討した.【対象と方法】対象は当科にて初回治療として抗ウイルス療法を行ったB型慢性肝炎43例(平均年齢47.9±9.8歳男女比30:13HBe抗原陽性27例HBe抗原陰性16例平均ALT 160±193U/L平均HBV DNA量7.8±1.1LEG)ETV療法13例LVD療法20例IFN/LVD併用療法10例であった.【結果】平均HBV DNA変化量は投与4週後でETV療法一24LEGLVD療法一3.OLEGIFN/LVD併用療法一3.OLEGとETV療法の抗ウイルス効果は低い傾向にあったが48週後にはETV療法一4.8LEGLVD療法一3.9LEGIFN/LVD併用療法一4.7LEGとETV療法の抗ウイルス効果は高い傾向にあった.HBe抗原陽性例の平均HBV DNA変化量は4週後48週後それぞれETV療法(一2.1LEG一5.3)LVD療法(一2.5LEG一3.8LEG)IFN/LVD併用療法(一3.OLEG一4.7LEG)HBe抗原陰性例の平均HBV DNA変化量は4週後48週後それぞれETV療法(一2.9LEG一4.2LEG)LVD療法(一2.3LEG一4.4LEG)であった.48週後のHBV DNA陰性化率はETV療法62%LDV療法45%LDV/IFN併用療法20%とETV療法が高い抗ウイルス効果を示した.seroconversion率はETV療法17%LDV療法20%LDV/IFN療法20%で同等であった.耐性化出現率はETV療法0%LDV療法10%LDV/IFN併用療法0%でALT正常化率はETV療法69%LVD療法45%IFN/LVD併用療法80%でETV療法でALT fiareは認めなかった.【結語】ETV治療は高い抗ウイルス効果を示したが今後さらに症例数を増やして長期的な検討が必要である
索引用語