セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P517 組織学的にNAFLDと診断した28症例の臨床病理学的検討 |
演者 | 中山美加(済生会吹田病院) |
共同演者 | 島俊英(済生会吹田病院), 天野一郎(済生会吹田病院), 北村泰明(済生会吹田病院), 関耕次郎(済生会吹田病院), 楳村敦詩(済生会吹田病院), 天方義郎(済生会吹田病院), 谷口淳子(済生会吹田病院), 田中いずみ(済生会吹田病院), 澤井直樹(済生会吹田病院), 水野智恵美(済生会吹田病院), 水野雅之(済生会吹田病院), 小畑寛純(済生会吹田病院), 朴孝憲(済生会吹田病院), 岡上武(済生会吹田病院) |
抄録 | 【目的】NASHは生活習慣病の肝の表現型であり肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病などを高率に合併する.当院では代表的な生活習慣病のひとつである糖尿病外来に注目し糖尿病合併NAFLDと糖尿病非合併NAFLDにおける臨床病理学的比較検討を行った.【方法】2006年1月より2007年9月までに当院の内科外来で血液生化学的検査や画像検査で脂肪肝が疑われ肝生検にてNAFLDと診断した症例28人(男;7名女21名)を対象とした糖尿病患者19名非糖尿病患者9名についてMatteoniらの分類によるNAFLDの組織学的所見と各種血液検査値とを比較検討した.【成績】1)組織学的検討:Matteoni分類type1が2例type2が1例type3が4例type4が21例であった.NASH(type3type4)症例は25例(89.3%)であった.糖尿病患者19名ではMatteoni分類type1が0例type2が1例type3が1例type4が17例であった.非糖尿病患者9名ではtype1が2例type2が0例type3が3例type4が4例であった2)血液検査値の比較:糖尿病患者と非糖尿病患者についてAST中央値35:741U/1ALT中央値39;931U/1T-CHO中央値210:221mgridlフェリチン中央値133;200ng/ml空腹時血糖値中央値118;105mg/dl血小板数中央値17.4;15.2万4型コラーゲン7S中央値4.5;39ng/mlビアルロン酸中央値56.5;100.9ng/m1であった.【結論】NAFLDのうちMatteoni分類type4は糖尿病患者で89%(17/19)非糖尿病患者で44%(4/9)であり糖尿病患者において組織学的に進行例が多かった.しかし血液検査値の比較では糖尿病患者の方が異常の程度が軽微な傾向がみられた.現在さらに症例数を増やして検討中である. |
索引用語 |