セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P523 進行肝細胞癌に対する5FU/PEG-IFNα-2b併用療法 |
演者 | 牛尾晶(岩手医科大学第一内科) |
共同演者 | 葛西和博(岩手医科大学第一内科), 宮本康弘(岩手医科大学第一内科), 佐原圭(岩手医科大学第一内科), 及川寛太(岩手医科大学第一内科), 黒田英克(岩手医科大学第一内科), 鈴木一幸(岩手医科大学第一内科) |
抄録 | 目的:肝細胞癌(HCC)治療において最近の局所治療の進歩により早期肝細胞癌の予後は改善しつつある.一方多発例や門脈腫瘍浸潤等を伴う進行肝細胞癌においては有効な治療法がなくその予後は極めて不良である.今回我々はペグインターフェロン製剤(PEG一][FNα一2b)を用いて5FU/PEG-IFNα一2b併用療法を施行しその効果を検討した.対象:2006年8月から2007年10月までに当科で経験した肝両葉多発例もしくは門脈腫瘍浸潤を伴うHCC 13例(男性7例女性6例)に5FU/PEG-IFNα一2b併用療法を施行した.成因はHCV=6例HBV:5例NBNC:2例で肝障害度はA:9例B:4例進行度はstage III:1例IV-A:12例であった尚初発例は6例再発例は7例であった方法:肝動注リザーバーカテーテルをGDA・coil法により留置後1クール4週間としてPEG-IFNα一2b:50-100ugを週1回4週間皮下投与し5FUは250mg/日を5投2休でリザーバーから4週間動注した.各クール終了時に4phase CT及びAFPPIVKA-llで評価した.結果:全体の奏効の割合はtCR:PR:SD:PD =O:9:2:2であった. AFPPIVKA-IIはPDとなった2例を除き全例で低下した.施行クール数は平均2.1クールで最長施行回数は5クールである.尚stage lVAの4例では治療後に腫瘍の著明な縮小を認め手術可能となり肝切除施行されている.副作用では骨髄抑制NCI-CTC grade 1/2が6例/2例認められその他食欲不振吐気(いずれもgrade 1)が5例認められたが肝・腎機能系等の副作用は認めず治療中止となった症例はなかった.またHCVの6例(1B:3例2A:3例平均HCVRNA:23551U/m1)のうち5例においてはHCVウイルスの消失を認めた結論:今後更なる症例の蓄積や長期間の経過観察が必要であるが5FU/PEG-IFNα一2b併用肝動注化学療法は副作用が比較的軽微であり抗腫蕩効果も高い可能性があると考えられた. |
索引用語 |