セッション情報 一般演題(ポスター)

タイトル

P530 超音波ガイド下穿刺におけるマイクロコンベックスプローブの使用経験

演者 廣井喜一(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科)
共同演者 小川眞広(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 松本直樹(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 中河原浩史(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 大城周(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 松岡千花子(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 山本敏樹(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 天木秀一(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 田中直英(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 森山光彦(駿河台日本大学病院消化器肝臓内科), 加藤生(GE横河メディカルシステム社)
抄録 【はじめに】現在診断治療において滅菌のプローブカバーをつけて超音波ガイド下に穿刺を行う形が主流となっている.したがってコンベックス型が多く次いでセクタ型で行うことが多い.しかしセクタ型では恥部での死角が多いこと分解能でやや劣ることコンベックス型ではプローブ幅が広いため穿刺角度がつき過ぎることが欠点とされていた特にこの壁表面に対する角度の問題は垂直方向に対して広角となるために深部症例での穿刺ルートが取りにくい他背景肝の線維化が強い場合にはズレの原因にもなり問題となることも少なくなかった.今回我々は新しいマイクロコンベックス型のプローブを用いて穿刺をする機会を得たのでその長所と短所を報告する【使用装置】GE横河メディカルシステム社製LOGIQ7使用探触子:3CRF(中心周波数4MHz)t造影超音波検査はSonazoidO.015mg/mlをボーラス静注して行った.【結果】マイクロコンベックスはセクタと比較し浅部の穿刺部の死角が少なく壁表面の麻酔時にも針先端の描出は可能であった.穿刺角度はこれまでのコンベックス型と比較するとプローブの幅が狭く穿刺位置の自由度が広がったため穿刺角度が約10度とこれまでより垂直に近いため穿刺がしゃすく深部方向への穿刺のズレも少なかった.また今回用いたプローブはSonazoid対応の造影modeも随時可能であり2画面表示も可能であるため今後造影下穿刺のなどの応用も期待できると考えられた.現時点での問題点としては深部での解像度が通常のコンペクスプローブより劣ることが考えられた.【考察】穿刺治療に対しマイクロコンベックスを加えることで穿刺ルートを選択する幅が広がりより安全性の向上に寄与すると考えられた.
索引用語