セッション情報 |
一般演題(ポスター)
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タイトル |
P531 腹部血管造影検査での肝動脈分岐形態に関する検討
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演者 |
小林慎二郎(東京女子医大消化器外科) |
共同演者 |
小泉哲(聖マリアンナ医大消化器一般外科), 有泉俊一(東京女子医大消化器外科), 大坪毅人(聖マリアンナ医大消化器一般外科), 高橋豊(東京女子医大消化器外科), 山本雅一(東京女子医大消化器外科) |
抄録 |
【緒言】肝動脈の分岐形態には変異が多いことは周知の通りだがその知識は手術やIVR施行に際し必要不可欠である.既に上腹部の動脈分岐に関する研究報告は数多くされているが煩雑なものも多く理解し難い.今回我々は肝動脈の分岐形態を5つの型に分類しその頻度を検討した.【対象と方法】2000年10月から2006年10月までの7年間で腹部血管造影検査を施行した1035症例を対象とした.腹腔動脈及び上腸間膜動脈造影所見をもとに肝動脈の形態を分類した.最も一般的で総肝動脈冠動脈左胃動脈の3本が腹腔動脈から分岐するものをcomplete common type(CC)とし固有肝動脈がSMAから分岐するものをreplaced common type(RC)固有肝動脈がAortaから直接分岐するものをindependent common type(IC)左右肝動脈を分岐する”共通幹”を有するが副動脈があるものをincomplete common type(ICC)共通幹のないものをsepareted type(S)とした.【結果】CCは806例(77.9%)RCは47例(4.5%)ICは6例(0.6%)ICCは34例(3.3%)Sは142時置13.7%)であった.【考察】IVR施行時においてはRCTは肝動脈に動注用リザーバーを留置することは困難でSTでは血流改変が必要となる.またICCTの副動脈に対しては血管造影検査施行時に超選択的なカニュレーションが困難なことがある.【結論】眼動脈の分岐形態において約20%の症例になんらかの変異があることを認識し特に肝三部周辺の手術操作時やIVR施行に際して事前に確認しておく必要があると考えられた. |
索引用語 |
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