セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P532 Sonazoidを用いた肝腫瘍の血流診断の経験 |
演者 | 山田誠吾(中部労災病院消化器科) |
共同演者 | 村瀬賢一(中部労災病院消化器科), 中江治道(中部労災病院消化器科), 尾関雅靖(中部労災病院消化器科), 内山功子(中部労災病院消化器科), 森本剛彦(中部労災病院消化器科), 細野功(中部労災病院消化器科), 堀田直樹(増子記念病院消化器内科), 綾田穫(増子記念病院消化器内科) |
抄録 | (はじめに)本邦においても2007年1月より第2世代超音波造影剤のSonazoidが臨床に導入された.今回は肝腫瘍の検出治療効果判定など有用性について検討した.(対象および方法)対象は肝細胞癌20症例25結節肝血管腫3症例3結節転移性肝腫瘍3症例3結節計26症例31結節である.使用エコー機種はProsoundalO(ALOKA)を用いた.造影剤はSonazoidを用いた.造影剤はペルフルブタンマイクロバブルとして16uLを添付の注射用水2mしで懸濁し0.5mlを静脈投与した撮像方法はDDM(Dual Dynamic Monitor)モードでCHE(Contrast Harmonic Echo)で撮像した.またCapture Modeも併用した.本モードは血流表示において最大輝度を一定時間保持し重ねることにより細部の血管走行を描出するモードである.使用プローブはConvex ArrayおよびMicro convex probeを用いた. MI値は0.3でフォーカスは腫瘍の下縁に設置した.撮像は造影剤注入後より1分30秒までvascular phaseを撮像しその後10分後にdelayed parenchymal phaseを撮像した.(結果)肝腫瘍28結節(90.3%)においては造影エコーにて描出することが可能であった造影不能であった腫瘍は肝表面より10cmを超えるものであった今後の検討としてはMI値を上げることにより描出可能となると考えられる.本造影剤は繰り返し造影を施行可能であるため様々なモードを施行することが可能となった.またMicro convex probeでの造影も可能であった.(結語)Sonazoidを用いることにより肝腫瘍の微細な血流診断が可能となった.また今後の展望としては肝細胞癌治療への応用が可能となると思われる. |
索引用語 |