セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P538 保存的治療にて治癒した肝膿瘍破裂の3例 |
演者 | 長野寛史(亀田メディカルセンター) |
共同演者 | 平田信人(亀田メディカルセンター), 江原正明(亀田メディカルセンター), 伊藤裕志(亀田メディカルセンター), 古園巳俊(亀田メディカルセンター), 若杉聡(亀田メディカルセンター), 石井英治(亀田メディカルセンター), 中路聡(亀田メディカルセンター), 三方林太郎(亀田メディカルセンター), 桝谷佳生(亀田メディカルセンター), 齋藤純子(亀田メディカルセンター), 大森淳(亀田メディカルセンター), 古森正宏(亀田メディカルセンター), 深津和弘(亀田メディカルセンター), 藤井宏行(亀田メディカルセンター), 栃谷四科子(亀田メディカルセンター), 岩田麻衣子(亀田メディカルセンター) |
抄録 | 【背景】肝臓は膿瘍形成の対象になることが最も多い臓器で全腹腔内膿瘍の13%であり内臓膿瘍の48%を占めている.肝膿瘍は外科的ドレナージが治療の主体であるが経皮的ドレナージでも同等の成績が得られるとされている.しかしドレナージのタイミングが遅れると肝外に穿破する例が認められ腹腔困睡破の頻度は1.8%と報告されている.今回我々は細菌性肝膿瘍破裂を保存的治療にて治癒した症例を3例経験したので報告する.【症例1131歳女性.4月後半から右の背部痛自覚.5月30日置り38℃台の発熱あり当院受診.受診時の腹部造影CT検査上肝S6の膿瘍及び肝被膜下への膿瘍の拡大(E.coliBacteroides fragilis)が認められ肝膿瘍網野と診断し経皮的膿蕩ドレナージ術(PTAD)施行した.【症例21 76歳女性.9月より総胆管結石に対しESWL繰り返し施行し12月には破砕・採石終了翌年4月25日より左側復部・肩痛出現5月7日より疹痛増悪発熱出現し救急受診した.腹部造影CT検査上肝S2及び胃体部の左方に膿瘍を形成していたABPC/SBT投薬にて経過観察したが膿蕩の拡大認められ5月17日経皮的膿蕩穿刺吸引術施行(Streptococcusmilleri group)した【症例3】32歳男性.9月頃より右肩痛を自覚.他院で成人still病を疑われ当院膠原病内科紹介受診.腹部造影CT検査施行したところ肝S8から横隔膜下に膿瘍形成認められ当科紹介.膿瘍吸引術施行(Bacteroidesfragilis)したが膿瘍の液状化は不良でありドレナージチューブは留置せずABPC/SBT投薬にて経過観察し膿瘍の縮小認めた.【結論】肝膿瘍の破裂はアメーバ性膿瘍に多く細菌性は稀とされている標準的治療は開腹ドレナージであることは知られているが破裂した膿瘍が限局している症例に関しては手術ではなく従来の内科的治療で充分に治療が可能であると思われた |
索引用語 |