セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P543 Angelman症候群に合併し非典型的側副血行路を示した胃静脈瘤の1例 |
演者 | 日暮琢磨(横浜市立大学附属病院・消化器内科) |
共同演者 | 高橋宏和(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 飯田洋(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 阿部泰伸(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 稲森正彦(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 馬渡弘典(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 米田正人(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 廣川智(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 後藤歩(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 小林規俊(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 桐越博之(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 窪田賢輔(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 斉藤聡(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 上野規男(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 金成正信(横浜市立大学附属病院・一般外科), 利野靖(横浜市立大学附属病院・一般外科), 中島淳(横浜市立大学附属病院・消化器内科) |
抄録 | 【緒言】Angelman症候群は15番染色体の部分欠失により運動精神発達遅滞を引き起こしけいれん発作に対しバルプロ酸などが用いられる.この副作用として慢性膵炎を合併しさらに脾静脈閉塞から非典型的側副血行路を示した胃静脈瘤の1例を経験したので報告する.【症例】36歳男性.19歳時慢性膵炎と診断され増悪時にメシル酸ガベキサートを投与されていた.経口摂取困難にてIVH管理となっていたが2006年7月大量吐下血によるショック状態で緊急入院.CT上多発耳石脾静脈閉塞下腹壁静脈を介した側副血行路認めGFでは体部後壁にLg-fF2RC+の静脈瘤を認めた. BRTOを検討するもアプローチが難しく外科的治療の方針となった.開腹時大網の静脈怒張著明で易出血性であった胃全摘中華食道小腸吻合術腸痩造設術施行.以後現在まで消化管出血を認めていない.【考察】バルプロ酸など抗けいれん薬は膵炎をまれに合併する.本症例のようにこれら薬剤を長期投与する必要のある疾患においては慢性膵炎に引き続く門脈圧充進胃食道静脈瘤を念頭に入れ定期的な検索を行う必要がある.文献的考察を加え報告する. |
索引用語 |