セッション情報 | 一般演題(ポスター) |
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タイトル | P548 広範な遠隔転移を来たした胆嚢原発腺内分泌細胞癌に対して集学的治療を施行した1例 |
演者 | 穂積敏恵(伊勢崎市民病院内科) |
共同演者 | 伊島正志(伊勢崎市民病院内科), 竝川昌司(伊勢崎市民病院内科), 星野崇(伊勢崎市民病院内科), 多賀谷健(伊勢崎市民病院内科), 飯塚賢一(伊勢崎市民病院内科), 廣川朋之(伊勢崎市民病院内科), 押本浩一(伊勢崎市民病院内科), 片貝堅志(伊勢崎市民病院内科), 松本純一(伊勢崎市民病院内科), 荒井泰道(伊勢崎市民病院内科), 鈴木豊(伊勢崎市民病院病理) |
抄録 | 【はじめに】胆嚢原発腺内分泌細胞癌は消化器内分泌腫瘍のなかで比較的稀であり予後不良とされている.胆道癌取扱い規約(第5版)では内分泌細胞癌と腺癌(多くは高・中分化型管状腺癌でその多寡は問わない)とが近接してまたは混在している癌が腺内分泌細胞癌である.今回我々は進行胆嚢癌と診断しGEMにて化学療法施行するも3ヶ月で永眠され病理解剖にて胆嚢原発腺内分泌細胞癌と診断された1例を経験した.文献的考察も含めて報告する.【症例】62歳女性H19年4月頃から心窩部痛・黄疸が出現.5月7日に当科受診し腹部CTにて胆嚢癌・多発性肝転移と診断された.5月17日に入院し閉塞性黄疸に対してERCP施行し両側肝管にEMS留置した.減黄鯛5月31日からGEMにて化学療法を施行.一時CAI9-9の低下を認めたが6月30日に閉塞性胆管炎にて再入院.ERCP施行し中部胆管の内部浸潤に対してEMS追加挿入した.一時減目するも腹水の増悪を認め7月17日から腹水濾過濃縮再静注法を2回施行腹水細胞診から癌性腹膜炎の診断となった.その後全身状態徐々に増悪し7月29日に腸閉塞を併発し永眠された.ご家族に同意を頂き病理解剖を行った【病理所見】胆嚢壁・肝腎部・結腸呼野曲部には中分化型管状腺癌と内分泌細胞癌が混在する所見を認めた.肝転移巣・膵頭部・横隔膜・腹膜・リンパ節はGrimelius・chromograninA染色で陽性であった.以上の所見から広範な遠隔転移を来たした胆嚢原発腺内分泌細胞癌と診断した.直接死因は癌性腹膜炎と思われた. |
索引用語 |