セッション情報 パネルディスカッション23(消化器外科学会・消化器病学会・消化器内視鏡学会合同)

Colitic cancerのサーベイランスと治療

タイトル 消PD23-3:

潰瘍性大腸炎に伴うdysplasia/癌の臨床および内視鏡所見に関する検討

演者 久部 高司(福岡大筑紫病院・消化器内科)
共同演者 松井 敏幸(福岡大筑紫病院・消化器内科), 岩下 明徳(福岡大筑紫病院・病理部)
抄録 【目的】UCに伴うdysplasia/CRCの臨床所見および内視鏡所見を検討しサーベイランスのあり方について検討する。【対象と方法】2011年12月までに当院で診療したUC746症例のうち外科的に加療されdysplasia/CRCと診断された27症例44病変(dysplasia8病変、早期癌16病変、進行癌20病変)を対象とし 1.臨床所見、2.内視鏡所見を検討した。拡大内視鏡分類は工藤・鶴田分類に準じさらにIV型は樹枝状IVb、鋸歯状IVs、絨毛状IVvに細分類した。NBI併用拡大内視鏡観察はVS classification systemに準じVP(vascular pattern) とSP(surface pattern)の評価を行った。【結果】1.男女比は20:7で、腫瘍発見時の平均年齢は48.9歳、平均罹病期間は14.2年だった。病型は再燃寛解型20例、慢性持続型7例で、罹患範囲は全大腸炎型18例、左側大腸炎型9例だった。病変部位は直腸26例、S状結腸7例、横行結腸5例、下行結腸4例、上行結腸・盲腸2例だった。経過年数による発癌率は、8年以上が6.4%と7年以下1.3%と比較すると有意(P<0.001)に高かった。2.病変の色調は、発赤調36病変、同色調5病変で判定不能のものが3病変あった。肉眼型は明らかな隆起15例、丈の低い隆起7例、平坦11例、陥凹3例、複合1例、狭小7例だった。色素拡大観察しえた23病変ではdysplasia(IVv2、VI1)、早期癌(IVb1、IVv2、VI6)、進行癌(IVv3、VI3、VN5)だった。NBI拡大観察しえた16病変ではdysplasia(VPSPともにregular 1、VPSPともにirregular1、VPirregularSPabsent1)、早期癌(VPSPともにirregular4、VPirregularSPabsent1)、進行癌(VPSPともにregular 2、VPSPともにirregular2、VPSPともにirregularかつabsent4)だった。【結論】罹病期間7年以上の全・左側大腸炎型UCを対象とし、白色光、色素散布内視鏡観察により隆起性病変や区域性をもった発赤領域、平坦な病変を拾い上げ、色素拡大、NBI併用拡大内視鏡観察による詳細な質的診断を行い生検を行うことで、効率的なCRCのサーベイランスができると考えられた。
索引用語 潰瘍性大腸炎, 大腸癌