セッション情報 特別企画パネルディスカッション 基礎研究の立場から

タイトル

SPD-2 いかにモチベーションを維持するか

演者 永石歓和(札幌医科大学解剖学第二講座)
共同演者
抄録 女性医師の働き方がクローズアップされインフラ整備や法的保護は手厚くなりつつある中女性医師がいかに活躍するかは我々自身のモチベーションの維持が根本にあるように思われる.札幌医大を卒業後約10年にわたり.同大学および関連病院にて消化器内科を勉強させて頂いた.実績を積むうえで最も有意義だったのは同僚医師と同じ立場で同じように症例を数多く経験し診療に携わる機会を得たことであり恵まれた環境にあったことに深謝している.また病院勤務と並行して大学院で始めた研究に興味をもち大学院を卒業後2年半にわたり米国留学し腸管粘膜免疫を研究するラボで勉強する機会を得た.留学中に学んだことは医師に限らず女性も男性もライフワークバランスを重視しキャリアの面では同等に活躍することが当然という全体の風潮を強く感じそのための個々の意志が確固としていることであった.このような環境が成熟するには背景に社会構造の変化を含めた長い道のりがあったことが想像される.その中で女性は家事・育児の負担軽減から自らのキャリア形成に精進できるようになったのみならず同じように責任を負い発言し自信を持って活躍しているように感じた.帰国後。臨床医として現場復帰したのち研究臨床教育と幅広く携わる現在の環境を得てまたフレッシュな立場で勉強している.アカデミアの厳しさは臨床の現場とはまた少し違い毎日が新鮮であると共に奥が深く競争も激しく終わりがない.育児による時聞制約と戦いながらも明るくパワフルで発展的なラボでメリハリを持ってモチベーションを保ち続ける厳しさと面白さを日々教えられている.研究者と母親の両立は精神的1には厳しいが良い環境と医師を目指した際の初心を忘れないことがキャリアアップにとって大切であるように感じている
索引用語