セッション情報 特別企画パネルディスカッション 内視鏡の立場から

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SPD-7 女性消化器医師のキャリアアップ支援―内視鏡の立場から―

演者 中村真一(東京女子医科大学消化器病センター)
共同演者 岸野真衣子(東京女子医科大学消化器病センター), 白鳥敬子(東京女子医科大学消化器病センター)
抄録 【目的】現在医学部卒業生の中で女性の占める割合は30%を超えているが女性医師は結婚出産や育児配偶者の転勤介護などのライフイベントでやむなく臨床現場を離れるケースが多くみられる.医師不足の現状を踏まえその離職防止復職が大きな課題となっている.本学では2006年11月から女性医師再教育センターを開設し「女性医師再教育一復職プロジェクト」「教育・学習支:援プログラム」(e一ラーニング)を主たる事業として女性医師復職支援活動を行っている.「女性医師再教育一復職プロジェクト」は雇用や就労とは全く関連しない「復職に向けた再研修」であり技術と現場の感覚を取り戻すための臨床実地研修で一般内科や婦人科小児科などとともに消化器内視鏡研修を行っている.今回女性医師再教育センターの活動ならびに消化器内視鏡研修の現況について報告する.【方法・結果】2007年4月から2011年11月までに7名が消化器内視鏡研修を受講した.いずれも出産育児配偶者の留学や転勤で離職した方で3名はすでに日本消化器内視鏡学会専門医資格を有していた.各人の事情にあわせ週1~3日上部消化管内視鏡検査および大腸内視鏡検査の実地研修を行った.修了後t多くは市中病院に非常勤として勤務し内視鏡診療を行っており1名は内視鏡学会専門医を取得した.また復職プロジェクトの周知と参加の動機付けを目的として模型やシミュレータを用いた内視鏡ハンズオンワークショップを本学ならびに名古屋第二赤十字病院で開催した.【結論】「女性医師再教育一復職プロジェクト」において。7名の女性医師が消化器内視鏡研修を受講したその活動は一定の成果があるものと考える.内視鏡学会専門医資格もしくは相当の能力を有する女性医師を現場復帰させ、活用することは有意義なことである.
索引用語