セッション情報 シンポジウム3

C型慢性肝炎の新たな治療展開

タイトル

S3-6 C型肝炎治療はPEG-IFN/RibavirinからTelaprevir併用療法の時代へ

演者 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター)
共同演者 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター)
抄録 【目的】C型肝炎治療はPEG-IFN/斑bav㎞標準治療からTelapreVir 3剤併用療法の時代を迎えた今回は標準治療と3剤併用療法の治療成績と効果予測因子の変遷から如侮なる症例が克服され更に残された問題点について検討する.【方法1〔検討1〕当院でRibavirin併用療法娼週間(標準治療)を完遂したHCV-1bの474例と〔検討2〕Te・laprevirrPEG-FNn2b/RBV併用24週間治療.(T12PR24)を施行されたHCV-1の61例(HCV-1b:60例)を対象として治療成績と効果予測因子を比較検討した.検討項目としてはIL28B rs8099917ITPA rs1127354NS5A-ISD民/IRRDR変異数Core aa70/91櫨換前治療反応性を含めて解析した.[結果】〔検討1〕標準治療のSVR率は54%NVR率は24%.多変量解析でSVR予測因子は皿28B(TT)ISDR(≧2)性別(男性)NVR予測因子はH28B〔non-TT)aa70(Mutant)RNA量(≧6.O LogIU/m1)taIbumiii(<3.9 9/dl)が抽出された〔検討2〕T12PR24でSVR率は71%まで改善NVR率は3%まで低下多変量解析でSVR予測因子として抽出されたのは標準治療の㎜予測肝であ肌麟T)とaa70(Wild)でありた.前治療歴(PEG-IFN/RIBV)別SVR率は初回治療76%前治療再燃90%前治療無効27%でt前治療再燃のSVR率を著明に改善した.前治療無効例でもaa70(Wild)であれば67%のSVRが得られた.治療終了時RNA陰性化(ETR)例はPEG-IFN/Ribav㎞延長投与でSVR改善が期待されるがETR予測因子としてはAFP(<10μg/1)と前治療反応性(RNA量が2 log以上低下したPartial respOnse)が重要であった.貧血からTelapreVirを中止した症例のSVR率は初回医療80%前治療再燃86%前治療無効0%前治療無効で貧血からTelapreVirを中止した症例の特徴として女性60歳以上Hb14g/dl未満ITPA(CC)の{例が目立った.【結論lTelaprevir併用療法はPEG-IFN価bavirin難治要因を克服し特に再燃例の治療成績を著明に改善する.PEG-IFN/Ribav辻in無効例では貧血に伴う薬剤中止を回避するための工夫が治療効果改善の為に重要となる.
索引用語