セッション情報 シンポジウム3

C型慢性肝炎の新たな治療展開

タイトル

S3-7 C型肝炎の三剤併用(TVR/PEG/RBV)療法におけるテラプレビル投与量の検討

演者 豊田成司(札幌厚生病院肝臓科)
共同演者 中島知明(札幌厚生病院肝臓科), 狩野吉康(札幌厚生病院肝臓科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎に対してプロテアーゼ阻害剤を含む三剤併用療法が導入され.欧米諸国に比較し高齢・低体重:の日本人に対するテラプレビル(TVR)の至適投与量を検討する、1方法】三舟併用療法を施行した94例を対象にリバビリン(RBV)の全身クリアランス(CL/F)別にt融剤併用12週間のTVRRBVの投与率体重あたりの投与量を算出し貧血および臨床効果との関連を検討した【結果1CL/F値別にA群:9L/hr未満B群:9~12L/hrC群:12~16L/hrD群:16L/hr以上に群別して検討を行った群別の背景は。性別(男/女)A群(0/25)B群(6/14).C群(24/3)D群(22/0)年齢(歳)(median)A群(61)B群(56)C群・(57)D群(49)t体重A群(50)B群.(57).C群(67)D群(68)でありCL/F低値は女性・高齢・低体重高値例は男性・若年・高体重であった三剤併用療法時の最大Hb減少量(g/dDはA群: 5.6B群;4.6C群:4、8D群:4.1とCL/F低値例でHbの減少が高度な傾向を示した. TVRおよびRBVの投与率(%)はA群(60ee)B群(4490)C群(85SS)D群(100.58)でCL/F低値例でTVRRBVともに投与率が低下した(A群P〈0001B群P<O、05).一方TVRとRBVの体重あたりの投与量.(mg/kg)はA群(3413441)B群(3235381)C群(2731582)D群(2751540)でありCL/F低値ではTVR量は高値であったがt逆にRBV量は低値となった(A群B群ともにP〈O.Ol)、 CL/F紙漉のA群8群では過量のTVRによる高度の貧1血がRBVの減:量に関与していると考えられた.臨床効果ではIL28B major例はすべての群で高率にSVRが得られたが難治性のnon-major例でのSVR率(%)はA群30(3/10>B群50(5/10)C群69(9/13)、D群46(5/11)であった【結論】TVRは添付文書では2250mgが推奨投与量となっているが;CL/F低値例(女性・高齢・低体重)では過量投与となって可能性が示唆され今後は減量投与を検討する必要がある.
索引用語