セッション情報 シンポジウム3

C型慢性肝炎の新たな治療展開

タイトル

S3-8 インターフェロン不応性の予測とプロテアーゼ阻害薬3剤併用療法の治療効果

演者 朝比奈靖浩(武蔵野赤十字病院消化器科)
共同演者 泉並木(武蔵野赤十字病院消化器科)
抄録 【目的】テラプレビル+PEG/R 3剤併用療法においてもIFN不応例に対する治療効果は朱だ十分ではな.いとされる.そこでPEGIR 2剤投与早期におけるウイルス動態からU28B SNPとIFN不応性を予測しプロテアーゼ阻害剤+PEG/R 3剤併用療法の恰療効果を明らかとした【方法】PEGIR 2剤併用療法を施行した1b型C型慢性肝炎772例を対象とし投与4週以内のHCV動態解析例においてrs8099917 SNP及びNVRとの関連を解析した.さらにプロテアーゼ阻害剤投与例26例(3剤併用:21例単剤:5例)において治療効果を検討した.【成績】IFN不応性を予測する治療前因子はrs8099917norTTと女性のみであった.一方PEG/R投与後124週における早期HCV減少量力乳それぞれROC解析で求めたcutoff値0.5 log0.9 log1.710g未満の症例は感度89%・特異度87%の割合でnon-TTであることが多くPPV 70%NPV 96%とπ28B SNPの予測に極めて有用であった(ROC曲線下面積 O.e6-O.89).またTTでもNVRとなった症例の53%は早期HCV減少量が。αtoff値未満で同様にnon-TTでもVRが得られた症例の29%ではcut【直配以上のHCV減衰が認められた.PEG!駁投与早期HCV動態からみたNVR予測は感度87%特異度81%PPV65%NPV94%と1L28B SNPによる予測に比し良好であったテラプレビル単独投与例からのSVRはなく投与中にT54AやV36A/AI56Tなどの耐性変異の出現を認めた。プロテアー・ゼ阻害剤3剤併用療法におけるSVR率は79%でTTは全例SVRとなった.一方non-TTでは50%が非SVRであったが遇表のPEG/R再燃例では75%がSVRとなったのに対し無効例はいずれも非SVRとなつ.た.これらnon-TT例でも投与後4週以内にHCV-RNAは陰性化し3剤治療中におけるHCV動態からの治療効=果予測は困難であった.【結論】単独投与の解析からIFN不応例では耐性変異が生じやすいことが示唆されたPEG/R 2剤投与による4週以内のHCV動態はIL29B SNPと密接に関連しPEG/R先行投与によるIFN不応症の予測と耐性変異出現の抑止に有用と考えられた.
索引用語