セッション情報 |
シンポジウム4
肝細胞癌集学的治療の現況と再発予防
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タイトル |
S4-3 効果予測に基づく個別化肝癌再発予防の試み
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演者 |
吉治仁志(奈良県立医科大学第3内科) |
共同演者 |
野口隆一(奈良県立医科大学第3内科), 福井博(奈良県立医科大学第3内科) |
抄録 |
【目的1肝癌患者の予後を不良にしている理由の一つに再発率の高さがある肝発癌には血管新生が重要な役割を果たしており基盤分子VEGFに対する分子標的治療薬Soraf細bが解癌再発を抑制する可能性は十分あるものの再発予防目的での長期投与には安全性など解決すべき問題が多く残されている.そこで我々はすでに臨床で長期間の安全性が確立した薬剤のうち血管新生阻害作用を有するACE阻害薬(ACE-1)ビタミンK(VK)分岐鎖アミノ酸製剤(BCAA)を用いてインスリン抵抗性.(IR)の有無による個別化肝癌再発予防が可能かどうかを検討すると共に可溶性VEGF Receptor一・2(sVEGFR2)などの各種血管新生マーカーの再発予測指標としての有用性について検討を加えた.1方法】RFAなどで内科的に治療し各種画像診断にて局所制御し得たと判断した肝癌患者110例を対象とした.75gQGTTを行いIRを有する患者にはBCAA+ACE-1をIRを有しない患者に:はVK+ACE-1を連日投与し累積肝癌再発率およびProtei皿Arrayなどによる血管新生関連因子の変化について対照群と比較検討した.【成績】肝癌治療後4年までの観察においてBCAA+ACE-1投与群の累積肝癌再発率は対照群に比べ約1/2に低下していた.観察開始6ケ月後のProtein Arrayによる検討において血清VEGFレベルは対照群では増加していたのに対しBCAA+ACE-1投与群では有意に低下していた.投与群におけるVEGFsVEGFR1およびsVEGFR2の変化について再発の有無別に検討したところ非再発群においてのみVEGFsVEGFR2の有意な低下が認められt非再発群ではVEGFはBCAA+ACE-1投与開始6ヶ月後に. sVEGFR2は投与開始3ヶ月後に有意に低下していた.同様にVK:+ACE-1併用投与群の累積肝癌再発率も対照群に比べて低率であり血清VEGFも有意に低下していた【結論】ACE-1VKBCAAを組み合わせてIRの有無別の個別化肝癌再発予防を試み良好な結果を得たIR合併例にBCAA+ACE-1による肝癌再発予防を行う上で血漕sVEGFR2は有用な再発予測マーカーになり得る |
索引用語 |
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