セッション情報 |
シンポジウム4
肝細胞癌集学的治療の現況と再発予防
|
タイトル |
S4-7 肝外転移合併肝細胞癌に対するソラフェニブと全身/動注化学療法の成績からみた治療戦略
|
演者 |
河岡友和(広島大学病院消化器・代謝内科) |
共同演者 |
相方浩(広島大学病院消化器・代謝内科), 茶山一彰(広島大学病院消化器・代謝内科) |
抄録 |
【目的】肝斑転移合併肝細胞癌(肝癌)に対するソラフェニブと全身/動注化学療法を主体とした集学的治療(Conventional Tx Xt;Con群)の成績を解析し肝外転移合併肝癌の治療戦略を考察する.【対象と方法】対象は2000年以降当院で加療を行った肝外転移合併肝癌Child-Pugh A症例のうちソラフェニブ33例およびCon群164例.Con群の内訳はSl based chemo54例HAIC66例TACE44例.ソラフェニブ群のうち24例は前治療としてCon群のいずれかが行われ不応となった症例であった.1)両群の累積生存率予後因子を解析2)Con群の各治療法別の成績を解析しソラフェニブ群と比較した【結果】1)Con群ソラフェニブ群のMSTは9.4M6Mと有意差はなく両鐙ともT因子別に層別化された. Con群の生存に寄与する因子として肝内腫瘍因子TO/T1骨転移なしAFP400以下PSO/1が抽出された.ソラフェニブ群ではlong SD以上の効果脈管侵襲なしが抽出された.2)Sl basedchemo54例はMST13M奏功率24%であった.特にTO/T1のCR例のMSTは75Mと良婦であった. HAIC症例の奏功率と奏功別MSTはCR/PR/SD/PD6%/15%/2696/53%;MST30/9.5/10.6/42MでありCR例は良好であったがPR/SD間で層別化されなかった.生存に寄与する因子として肝内腫瘍占拠率50%未満が抽出された.肝内腫瘍占拠率50%未満症例においてHAIC/ソラフェニブ群のMSTは9.2M/8Mと差を認めなかったが奏功率は28%/0%でT HAICのCRPR例のMSTは28Mと良好であった.一方肝内腫瘍占拠率50%以上の症例におけるHAICの奏功率は8%と低かった.【結語】制外転移合併肝癌の予後は肝内聖運進行度により層別化されるTO/T1症例におけるSl based chemo奏功例肝内腫瘍占拠率50%未満のHAIC-CR例はソラフェニブを上回る予後が期待できる一方野外転移非合併例に比しHAICの奏功率は低いまた肝内腫瘍占拠率50%以上の高度進行例は現状ではソラフェニブが第一選択と考えられる. |
索引用語 |
|