抄録 |
1背景】われわれはこれまでに自己免疫性膵炎(AIP)における肌A領域内の感受性遣伝子について解析を行いHLA-DRBI*04∫05-DQB1 *04’Ol hapl(Ftypeが宥意に高頻度で認められたことを報告した.またSNPs解析ではFCRL3CTLA4遺伝子などの関与も示唆された.しかしAIPの病態や病因に関連する遺伝的要因については依然大部分が不明である但的】自己免疫性膵炎(AIP)発症に関わる疾患感受性遺伝子をマイクロサテライトマーカーとSNPsによるゲノム関連解析(GWAS)にて検討した1対象と方法1対象としたAIP群は115症例(男性87例女性28例)血清IgG4の中央値が500mg/dlであった. AIPと健常人遺伝子検体について(1)400個のマイクロサテライトマーカーによるGWAS(2)約50万個のSNPsによるGWASを行った【結果】(1)マイクロサテライトマーカーによる解析でAIPと有意な相関を示すマーカーを6種類同定し近傍の有意な感受性遺伝子を検索したところKCNA3を同定した.同遺伝子内のSNPsで有意な相関を認めた.(2)SNPsによるGWASで1)AIP例と健常人との比較2)IgG4高値AIP例と健常人との比較3)AIP IgG4高値例と低勧工間の比較を行いP<OOOO1で有意と判定されたSNPをそれぞれ数十種類同定した、その近傍の感受性候補遺伝子としてtHLA-DQBI遺伝子を認めたがそれ以外にも免疫応答に関連するいくつかの遺伝子が認められた.【考察】KCNA3はカリウムチャンネル蛋白Kvl.3をコードしKv13はT細胞機能1ate memoryBceU誘導に関与していると考えらAIPの病態への関与が考えられるまた本検討においてもHLA-DQBIが強い相関を示しておりDRBI * ca:05DQBI*04’ OlアリルをもつHLA分子が何らかのペプチド抗原をT細胞に呈示し発症の引き金になることが予想される今後他施設における確認試験や疾患感受性候補遺伝子とその近傍の丘ne mappingでの十分な評価が必要である. |