セッション情報 シンポジウム7

地域から発信する消化器診療

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S7-3 抗血栓薬処方科と消化器内科による内視鏡処置における抗血栓薬休薬のコンセンサス

演者
共同演者
抄録 【目的】内視鏡処置において抗血餌薬服薬の有無を確認し服用者には一定期聞の休薬を行うことが安全管理であった.一方抗血適薬休薬による血栓症の危険性が明らかになり日本消化器内視鏡学会くJGES)は2005年夏血栓症に配慮した新しい指針を示した.しかし処方科側のガイドラインと整合性が無く十分に普及している状況ではない.病診連携が日常的に行われている現在地域で運用できる抗血栓薬の主薬基準が求められており休薬基準のコンセンサスを作成しその妥当性を示すことを目的とした.【方法】札幌市近郊の多施設の消化器内科及び抗血栓薬を使用する各科の医師で内視鏡処置における安全な抗血栓薬休薬基箪について検討したJGESガイドラインを基に休薬のハイリスク群など抗血栓薬処方科の意見を取り入れた休薬基準のコンセンサス札幌コンセンサスを作成したコンセンサスの妥当性と課題を検討するため各施設で倫理委員会の承認を受けた後に運用を開始し多施設前向き調査を開始した.【成績】2010年11月に5施設で登録が開始され現在まで北海道内14施設が登録し4施設が参加準備中である.1635例(男性:女性=67:332697歳)が登録されtアンケート回収準は7196であった.抗血栓薬投与の原疾患は虚血性心疾患脳梗塞心房細動の順に多く原疾患不明も21%に認めた.アスピリンチエノピリジンワルファリンの順:に57%20%18%に使用されており休日基準の遵守率は85%休薬のハイリスク群が7%であった.出血は15例報告され血栓症は1例報告されたが内視鏡による休薬期間以外の脳梗塞発症であった、合併症の発症率が低いため全体で1万例を目標に調査を継続する予定である.星結論】抗血栓薬を使用する科と消化器内科で内視鏡処置における抗血栓薬の休薬規準札幌コンセンサスを策定した.前向き調査が開始され規準の妥当性と注意すべき症例について検討を行っている.
索引用語