抄録 |
【目的】我々は肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi therapy)の臨床研究を行いその有効性を示してきた、一方基礎研究モデル(GFP/CC14モデル)として四塩化炭素(CC14)投与による持続肝障害を想起したマウスにおいてt骨髄細胞投与により肝機能肝線維化や生存率の改善が明らかにしてきたその過程におけるサイトカインの関与を検討した.【方法lABM∫療法を施行した13人の施行前1日後1週間後の血清を採取し各サイトカインの測定を行ったまたGFP/CC14モデルの2系統において骨髄細胞投与後に19個の血清サイトカイン群の経時的変動を検討し評価を行った.ヒトマウスにおいて同期的変動をし骨髄細胞移植に対して共通の時間的変動を認めるfactorを抽出し検討した. GFPICC14モデルでもGFP陽性骨髄細胞を投与しT同様に投与後早期のサイトカインを測定し、また1~4週間後の肝組織も採取した.その上で骨髄細胞投与後1日後と1週聞後のヒトとマウス血清中のサイトカインの時間的変化量を比較した.【結果】19のサイトカインのうちG-CSFとn一1βが両モデルにおいて同様の時間的変化量を呈し投与後1日後には一旦減少し再び増加傾向.に転じることが明らかになった.このサイトカインの肝組織における意義を明らかにするためG℃SFとIL一ユβの発現を検討した.骨髄投与前と1週間後では発現がほとんど認められなかったが2週間後から4週間後には発現が増加していた.肝硬変状態への骨髄細胞投与によりヒトマウスとも投与後早期における血清中のG-CSFとIL-1βを一旦減少させその後増加に転じることが明らかになった.【結論】骨髄細胞投与による初期のG-C:SF。 IL-1β変動とそれに続く増加は硬変肝の修復に重要な機庫と考えられたので報告する. |