セッション情報 |
パネルディスカッション1
薬剤性消化管障害(NSAIDs抗癌剤ビスホスホネートPPI抗菌薬他)
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タイトル |
PD1-8 collagenous cloitis 46例の臨床的検討:プロトンポンプ阻害薬との関係を含めて
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演者 |
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共同演者 |
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抄録 |
【目的】collagenous colitisの臨床的特徴を明らかにする.【対象および方法12005年から20U年の間に大腸内視鏡検査を施行し組織学的に膠原線維帯の肥厚(10pm以上)及び粘膜固有層の炎症細胞浸潤が確認された46例をcollagenous coiitisとし、臨床像を遡及的に検討した.【結果】診断時の平均年齢は72歳で男性12例女性34例と女性が多かった下痢以外の症状として体重減少を8例に.血便を3例に認めた診断までの平均の病悩期間は15.3週であった.併用薬剤はPPIが41例(89.1%)と最頻であり内訳はランソプラゾール(以下LPZ)40例.オメプラゾール1例であった.その他の併用薬剤として降圧薬が31例(67.4%)でNSAIDが10例(21.7%)で使用されていた内視鏡所見として粘膜穎粒状変化を27例(58.7%)に毛細血管の増生を23例(50.0%)に認め縦走潰瘍は13例(28.3%)で易出盈性粘膜は9例(19.6%)でみられた.なお各症例における最大膠原線維帯肥厚の平均値は41PLmであった.全46例をLPZ内服の有無でLPZ群40例と非LPZ群6例に分類するとLPZ群で高齢の傾向にあり(72.8Ue vs 65.0歳)血便(7.5%vs O%)と体重減少(225%vs O%)を来たす症例が多かったがいずれも有意差は無かった.内視鏡所見としてLPZ群にのみ縦走潰瘍がみられた(32.5%vs O%p=0.08)。また膠原線維帯厚がLPZ群で大きい傾向が見られた(42.8pm vs 30.Oprnp=021). LPZ群の全例でLPZの中止により症状は改善した.非LPZ群6例中3例でオメプラゾールNSAIDないしテオフィリン中止により症状が改善した他の3例中1例でメサラジン他の1例で漢方薬が投与されいずれも改善していた.【結論1自験collagenous colitr:s症例の約9割がLPZを内服していた. LPZ群は非LPZ群よりも高齢で縦走潰瘍を呈する割合が高い傾向にあった. |
索引用語 |
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