セッション情報 パネルディスカッション2

生物学的製剤時代におけるIBDに対する治療戦略

タイトル

PD2-4 Crohn病の抗TNF-α抗体療法における経腸栄養療法併用の意義

演者 横山薫(北里大学東病院消化器内科)
共同演者 小林清典(北里大学東病院消化器内科)
抄録 【目的】Crohn病(CD)のInfliximab(IFX)維持療法における経腸栄養療法併用の意義を明らかにする【対象・方法】当院でIFX維持療法を6ヶ月以上継続した53例を対象とした.病変範囲は小腸型5%小腸大腸型72%大腸型23%で腸切除歴を32%に認めた腸管合併症として狭窄を15例外痩を5例t内割を3例に認めた.IFX投与開始時の併用療法は経腸栄養療法(EN)79%5-ASA製剤94%副腎皮質ステロイド剤38%免疫調節薬4%であった.EN併用の有無によるIFX効果減弱例の出現など治療効果の差異について検討を行う【戎績】1)IFX維持療法例の効果減弱に関与する背景因子や腸管合併症は狭窄と内痩であった(p〈α05).2)EN併用42例の内訳は成分栄養剤(ED)27例半消化態栄養剤15例であった.IFX療法開始時にEN600kcal/日以上を79%(33/42例)に投与していたが経過申に自己中止を10:例認めた、3)EN併用例における効果減弱の出現は600kcal/日以上42%600kc謹1日未満38%と差を認めなかった.しかしED症例において投与カロリーが多いほ.どIFX効果減弱例の比率は少ない傾向にありED600kcal/日以上では48%に対し同000 kcal/日以L40%1200kca1/日以上30%1500kcal/日以上は17%であった.4)腸管狭窄合併例においてEN併用例(800kcal/臼以上)の再燃は20%非併用例では60%に認められ、外論合併例ではEN併用例33%非併用例100%四四合併例ではEN併用例0%非併用例100%とEN併用例に低い傾向にあった.【結論11FX維持療法における効果減弱に腸管合併症の関与が示唆され腸管合併症を有する症例にEN療法の併用強化を行うことで治療効果の向上が期待できる可能性がある
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