セッション情報 パネルディスカッション2

生物学的製剤時代におけるIBDに対する治療戦略

タイトル

PD2-9 ステロイド依存・抵抗性潰瘍性大腸炎に対するインフリキシマブの寛解導入および寛解維持効果の検討

演者 河内修司(松山赤十字病院胃腸センター)
共同演者 川崎啓祐(松山赤十字病院胃腸センター), 蔵原晃一(松山赤十字病院胃腸センター)
抄録 【目的】ステロイド依存・抵抗性潰瘍性大腸炎(以下UC)に対するインフリキシマブ(以下IFX)の寛解導入および寛解維持効果を明らかにすること.K方法】2006年7月から2011年8月までの最近5年間当センターでIFXを投与した活動期UC46例を対象とした。男性22例女性24例で発症年齢は平均28歳罹病期間は平均8年であった.全大腸炎36例左側結腸炎110例で再燃寛解型が33例慢性持続型が13例であった.ステロイド依存40例ステロイド抵抗.6例で34例(74%)にプレドニゾロン37例(80%)にアザチオプリンが投与されており8例(17%)で血球除去療法を実施していた.臨床的活動指数はLichtiger indexを用い4以下を寛解と定義した.(1)IFX影回投与2週間後の寛解導入率(2)IFX3回(O26週)投与で寛解導入となりその後8週毎の維持投与を実施した症例における寛解維持効果ついて遡及的に検討した.治療前後の比較はウィルコクソン符号付順位和検定を用いた.【成績】(1)工FX投与前のLichtiger indexは平均9.0であった.IFX単回投与後2週間後のLichtiger indexは平均5.5と投与前と比較し有意に低下(p<0.0001)し30例(65%)が寛解となった。IFX単回投与で寛解導入となりその後工FXの継続投与を行わなかった17例は全例再燃しそのうち11例は3ヶ月以内に再燃した.(2)IFX維持投与を実施したのはlI例であり平均寛解維持期間は153日(23~402日)であった.【結論】IFXはステロイド依存・抵抗性UCに対して単回投与で高い寛解導入効果を期待できるが短期間での再発を多く認めるためIFX投与で寛解導入が得られた症例は、可能な限り維持投与を実施することが重要と考えられた.
索引用語