セッション情報 パネルディスカッション2

生物学的製剤時代におけるIBDに対する治療戦略

タイトル

PD2-10 潰瘍性大腸炎に対するinfliximab治療の有効性と位置づけ

演者
共同演者
抄録 【背景・目的】潰瘍性大腸炎に対するinfliximab(IFX)治療が2010年6月より保険適応となり既存治療抵抗例に対する有効性が期待されている.本研究では当院での難治性潰瘍性大腸炎に対するIFXの治療成績を検討しIFX治療の有効性とその位置づけを明らかとすることを目的とした【方法12010年6月から2011年3月までに当院でIFXにより治療を受けた潰蕩性大腸炎27例を対象とした.LichtigerのClinical activity index ’(CAI)が4以下のものを寛解CAIが10以下で投与開始前に比して3以上減少した場合を改善それ以外を無効とした.【結果11FX開始は外来24例(8&9%)入院3例(ILI%)であった. IFX 3回投与後の治療成績は寛解10例(37.0%)、改善7例(25.9%)無効9例(333%〉infUSionreactionのため中止1例であり寛解・改善を合わせた有効率は629%であった長期経過を検討するとIFX 3回投与で寛解になった10例中7例が長期に寛解を維持(うち2例はIFX 3回投与にて終了)していたのに対して改善にとどまった7例ではその後寛解にいたった症例はなくIFX無効であった9例申2例は最終的には大腸切除術を受けていた.Tacro㎞us前治療の有無でIFX治療の有効性を見てみるとtacroiimus投与歴のない17症例では有効率80.0%であったのに対してtacrolimus投与歴のある10症例では有効率4α0%と治療成績が劣っていた【結謝IFXによって難治性潰瘍性大腸炎に対して外来での治療が可能であり有効率も60%以上であった.長期経過に関してはIFX 3回投与で寛解にいたった症例の予後は良好であったが3回で寛解にいたらなかった症例の予後は必ずしも良好ではなくtacrolimusへのスイッチングも検討すべきであろう.一方でtaerolimus無効例に対するIFXの治療効果は低くt多剤に対して抵抗性となった症例に対する治療法の工夫が今後の課題であると考えられた.
索引用語