セッション情報 パネルディスカッション3

日本消化器病学会診療ガイドライン(NASH・NAFLD)を目指して

タイトル

PD3-5 NASH/NAFLD診療ガイドライン~疫学に関するクリニカルクエスチョン~

演者
共同演者
抄録 NAFLD/NASHは非飲酒者もしくは少量のアルコール飲酒者で脂肪肝を呈する疾患であり肝硬変や肝癌に進展する可能性がありNAFLD/NASHは必ずしも予後良好とは言えないまず本ガイドラインでは疫学的観点からNAFLD/NASHの有病率およびその経年的な変化年齢分布性差についてクリニカルクエスチョン(CQ)を作成し海外および本邦における疫学的な解説を行う.また慢性肝疾患に占めるNAFLD/NASHの割合肝硬変や肝癌に占めるNAFLD/NASHの割合について文献的検索を行う.つぎにNAFLD/NASHは生活習慣病の肝病変と言われ、糖尿病などの生活習慣病の存在がNAFLDやNASHの病態を悪化させると考えられる点食生活の欧米化やライフスタイルの変化に伴い本邦でも肥満や生活習慣病患者が増加し肥満や生活習慣病に伴うNAFLD/NASHの増加が危惧されている点に着目する.すなわち本ガイドラインではNAFLD/NASHにおける罹患率と食生活の内容との関連肥満人口や糖尿病人口とNAFLD/NASHの関連メタボリック症候群およびその構成因子である脂質異常や高血圧とNAFLD/INASHとの関連についてCQを作成し疫学に関する文献を調査する、さらに生活習慣病とは喫煙や飲酒等の生活習慣がその発症もしくは進行に関連する疾患群であることからtNAFLD/NASHと少量の飲酒や喫煙との関連を明らかにする.最後に最近は小児の肥満が問題となってきており成人だけではなく小児でも肥満の増加に伴ったNAFLD/NASHの増加が危惧されている点を考慮する具体的には小児のNAFLDおよびNASH有病率小児NAFLDやNASHはどのような小児に多いかt出生時体重とNAFLD発症とは関連するかをCQとして取り上げる.このようにNAFLD/NASHの診療に有用なガイドラインを作成することを目的として疫学に関するCQを作成しガイドライン案を提示する.
索引用語