セッション情報 パネルディスカッション3

日本消化器病学会診療ガイドライン(NASH・NAFLD)を目指して

タイトル

PD3-8 診断minireview

演者
共同演者
抄録 肥満人口の急増をうけて非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は最も高頻度な肝疾患と認知されまたNAFLDの10-20%を占める非アルコール性昨今肝炎(NASH)は全人口の約1-3%が罹患していることが想定されている.NASHは進行性の病態であるが線維化のかなり進行したNASH以外では自覚症状を.はじめ基本的な血液検査画像診断などでは単純性脂肪肝との鑑別は困難であるそのため肝細胞の脂肪化や線維化の程度壊死・炎症の局在性など正確な評価や病態の進行性を示す肝細胞風船様膨化の有無の確認に関しては現在のところ肝生検によってのみ可能となりNAFLDの診断や病態の評価治療評価として「goldenstandard」と認知されている.しかしながらNAFLDは日本に1000万人存在することが想定されておりすべての患者にNASH診断目的で肝生検を行うのは非現実的である.古典的には高齢高度肥満糖尿病合併AST/ALT>1.血小板即値高度肝機能障害線維化マーカーが上昇している症例などが肝生検を判断する基準であったがかなり進行した状態で診断される例が多いのが現実であるより早期.にNASHを診断し適切な生活習慣改善必要な薬物療法に着手できれば将来的に肝硬変肝細胞がんに進展する患者を減少させることができると考えられている.多くのNAFLD患者に効率よくまた的確に肝生検を行うべきNASHを拾い上げるため様々な新規血液検査新規画像診断方法の確立また各種因子を組み合わせたスコアリングシステムなどが考案されその診断能が多くの国でValidationされている.今回のMinirev/iewではNASHの診断に関する様々な基準を歴史的変遷も加味して取り上げまた世界的に検討されている非侵襲的な診断方法の現状と成績を紹介する.
索引用語