セッション情報 パネルディスカッション3

日本消化器病学会診療ガイドライン(NASH・NAFLD)を目指して

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PD3-9 日本消化器病学会診療ガイドライン(NASH・NAFLD)を目指して診断CQ解説

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抄録 2011年4月に日本消化器病学会NASH・NAFLD診療ガイドライン作成委員会が組織され83項目から成るクリニカルクエスチョン(c血nical question:CQ)が作成された.その内訳は1.疫学(14項目)2.病態(20項目)3診断(18項目)4治療(21項目)5.予後・合儀症(20項目)であるそのうち診断に秘する18項自について解説を加え本学会で議論の上さらに改訂を加えたい.18項目の内訳は1)問診(飲酒歴含む)や身体所見に関わる3項目2)診断のための臨床検査に関する6項目.3)鑑別診断に関する2項目4)画像診断に関する4項目4)病理診断に関する2項目5)小児と成人での相違点に関する1項目の全18項目とした.NASH/NAFLDと診断するためにはまず画像診断〔USCTMRI).にて脂肪肝を認め他の慢性肝疾患を否定する.非飲酒者の定義としてはエタノール換算で20g/day(140g/wk)未満とするまた続発性のNASH/NAFLDを否定するためには既往歴や併存疾患薬物投与歴などの問診も重要であるNASH診断のgold standardは肝生検で1)大棚性脂肪化.2)炎症細胞浸潤、3)肝細胞の風船様腫大の3つの必須所見(Matteoni分類のタイプ3または4)を認める場合にNASHと診断する.しかし.国内に約1000万人いるとされるNAFLD全例に肝生検を施行することは困難でありかつ肝生検にはサンプリングエラー観察一間の診断のぱらつきtリスクコストなど種々の課題が存在する.通常の画像検査ではNASHの診断や線維化の程度の評価は困難でありこれまで種々のバイオマーカーやスコアリングシステムエラストグラフィーなどの画像診断法などが研究されてきた.なお成人例と小児例における診断上の相違点についても述べる以上の観点かちNASH/NAFLDの診断における画像診断の有用性NASHに対する非侵襲的診断法や病理診断基準を中心にCQを作成した.
索引用語