セッション情報 パネルディスカッション4

日本消化器病学会診療ガイドライン(機能性消化管障害)を目指して

タイトル

PD4-7 大学病院とクリニック受診者のFD症状に関する疫学調査―自己記入式アンケート(GSRSSF-8PSQISTAI食習慣)を用いて―

演者 新福摩弓(日本医科大学消化器内科)
共同演者 二神生爾(日本医科大学消化器内科), 坂本長逸(日本医科大学消化器内科)
抄録 [背景・目的]受診施設によって患者構成が異なると考えられるがその詳細は明らかではない.大学の専門外来は難治性や症状の強いが多いと推察されるが実際にクリニック受診者と異なるか否かに関し調査することは症状を診断の基盤とするFD患者の我が国におけるガイドラインを考える上で重要な意味を持つものと考えられる.このため我々はFD患者の疫学調査を行い症状を調べると共に睡眠障害や不安度・生活習慣も調査し興味深い知見を見出したので報告する.[方法]大学病院を受診したFD一雌e群65名クリニックを受診した患者50名健常者50名を対象とした患者は上部消化管内視鏡検査を行い器質的疾患を除外した.腹部症状に齢してGSRS日常生活でのQOLをSF-8睡眠障害に関してピッツバーグ質問票不安.に関してSTAI質問表生活習慣として食生活等を自己記入式アンケートで施行した.また大学受診者群は胃排出能13C-acetateを用.いた呼気試験を用いて測定した.[結果]大学受診群はGSRSの平均が227±O.11睡眠障害に関してgloba工PSQI(合計点数)平均が5.62±O.39と5点以上と高く健常者と比較し有意に高値であった.クリニック受診群は大学と同様にGSRS平均219±0.09と健常者より有意に高くPSQI平均が5.65±O.49と5点以上と睡眠障害を認めた腹部症状と睡眠障害に関して大学受診群とクリニック受診群の間に有意差は認めなかったがGSRSとPSQIの相関に関しては両道共に有意な相関関係を認めた.QOL指標のSF-8は大学病院・クリニック・健常者群を比較して有意な差は認めなかったが不安の指標であるSTAIは大学受診群とクリニック群共に健常者より高値で.GSRS scoreと相関を認めた(p=O.003).[結諭]大学受診群とクリニック群でFD症状として差は認めなかったが大学受診群は酸逆流や便秘症状の値が平均的に高くoverlapを認める傾向があると考えられた.また腹部症状.と睡眠障害・不安に関連性を認めた.
索引用語