セッション情報 パネルディスカッション5

日本消化器病学会診療ガイドライン(大腸ポリープ)を目指して

タイトル

PD5-2 GRADEシステムについて

演者 吉田雅博(国際医療福祉大学臨床医学研究センター化研病院/日本医療機能評価機構EBM医療情報部)
共同演者
抄録 【GRADEとは】Grades of RecommendationAssessment. Development and Evalu-ation(GRADE)systemは2004年GRADE working groupによってBMJに初めて報告されたエビデンス評価や推奨グレーディングシステムである.1背景】1970年代以来t世界中の多くの組織が多様なエビデンス分類・推奨度評価方法を用いてきた.特にRCT全てが万能であるといった迷信や臨床状況を全く反映せずエピデンスレベルがそのまま推奨度とされるガイドラインも少なくなかった【特徴】1エビデンス評価と推奨文・推奨度:設定は独立して検討する2.エビデンスとしてシステマティック・レビューを重視する.3.エビデンスは研究デザインのみでなく設定や内容も吟味する4推奨はエビデンス患者の価値観費用対効果利益と害の4項目で決定する.【具体的な概要】1t設定された臨床質問に対してのエビデンス全体の統合結果は可能な限りシステマティック・レビューを重視する.2.エビデンスのレベル評価はグレードA“高い”B“中等”C“低い”D“罪常に低い”に分類するRCTは高エビデンスとして評価が始まるが質評価によって中等以下に評価される可能性がある一方観察的な研究非ランダム化コホート研究ケースコントロール研究は低エビデンスとして評価が始まる飢大きな効果がある場合は申等以上にレベルアップ評価される可能性もある.3.推奨の強さをグレード1”高(強)”グレード2”低(弱)”と分類する.また行う推奨と行わない推奨があり計4方向性となる.推奨度を決める要素はエビデンスの質の高さ患者の価値観や好み利益がコストや資源に見合ったものかどうか利益と害のバランスの4項目である.以上のような方法により具体的には1A(推奨度高エビデンスレペル高)一v2D(推奨度低エビデンスのレベル非常に低)までが各推奨文に記載される.
索引用語