セッション情報 |
パネルディスカッション5
日本消化器病学会診療ガイドライン(大腸ポリープ)を目指して
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タイトル |
PD5-5 5mm以下の大腸微小病変の内視鏡治療指針
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演者 |
斉藤裕輔(大腸癌研究会「微小大腸病変の取り扱い」プロジェクト研究班) |
共同演者 |
杉原健一(大腸癌研究会「微小大腸病変の取り扱い」プロジェクト研究班), 武藤徹一郎(大腸癌研究会「微小大腸病変の取り扱い」プロジェクト研究班) |
抄録 |
【目的】拡大内視鏡やEUSは用いずに5mm以下の大腸微小病変に対する内視鏡治療指針を作成する.【対象と方法1病理組織が明らかな5mm以下の微小病変を前向きに検討した.検:討内容は1内視鏡的診断2.癌であれば深達度3癌と診断した病変における内視鏡所見4.微小病変の取り扱いについて検討した.【結論1.内視鏡診断と病理診断の一致率:非腫瘍か腫瘍かの内視鏡診断と病理診断の一致率は93.0%±2.7%であり癌か非望かの一致率も83.2%±3.4%と高率であった.2微小癌の内視鏡所見:内視鏡所見について多変量解析を行った結果1)緊満所見2)広基性病変で立ち上がり正常粘膜3)面状の陥凹4)粗造が微小病変において癌に特有な独立した内視鏡所見であった.3.以下の内視鏡診断微小病変の取り扱い:1)非摘出:原則「経過観察でよい」2)陥凹型腺腫:積極的に内視鏡切除を行う.3)癌=完全一括切除が可能と診断した場合には内視鏡治療を行い病理組織を参考に追加外科治療を決定する.外科手術適応病変と診断した場合には生検を行い外科手術を行う.4)隆起型良性腺腫:癌の頻度が極めて低く5mm4mmの癌では癌に特徴的は内視鏡所見を読み取ることが可能であるため経過観察を行って良い但し良性腺腫と癌との鑑別困難病変については生検または内視鏡的切除を行う.【結論】1.大きさ5mm以下の微小病変においては1)緊満所見2)溝状ではなく面恥の陥凹3)陥凹内の凹凸4)粗造5)一基性病変では立ち上がり正常粘膜の所見の有無について注目しこれら所見の有無を確認するために色素散布を併用する.2.これらの所見が一つ以上認められる病変については癌時にSM癌の可能性もあるため内視鏡的完全摘除が必要である.3.内視鏡的に過形成と診断した病変には経過観察で良い.4.内視鏡的に良性腺腫と診断した病変についても原則経過観察でよい. |
索引用語 |
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