抄録 |
Japan Poly:p Studyは我が国初の内視鏡を基盤とした大規摸な多施設共同前向き比較試験であり平成18年(最終登録者数13.926名)をもって登録が完了し割付後のフォローアップ全大腸内視鏡検査(TCS)と病理中央判定割付前検査データの解析が現在進行申である.今回本研究のデザイン・中間報告と併せてJPSWorking Groupが巨指すものについて報告する.1対象1;40歳~69歳の健常者【目的・方法1;大腸がん罹患の超高危険群(家族性大腸腺腫症・遺伝性非ポリポージス性大腸がん)を除く全ての腫瘍性ポリープを摘除した者に対するTCSの至適間隔期間について1年と3年後に行う2回検査群と3年後のみに行う1回検査群とのランダム化比較試験によって評価する.Prirnary endpaint:クリーンコロン後のindex lesiOn(10mm以上の上皮性腫蕩・高度異型腺腫・がん腫)発生割合Secondary endpoint:クリーンコロン後の全大腸腫蕩陥凹型腫瘍有害事象の発生割合.さらに3年後のランダム化比較試験評価後は長期経過観察からその後の浸潤がん発生頻度と予後に関する検討を行う【JPS OutcomeJ米国のNational Polyp Study(NPS)ではクリーンコロン後3年後のフォローアップの妥当性を論じているしかし長年我が国から報告してきた表面陥凹型大腸腫瘍の重要性がここ数年欧米でも更に注目されるに至り本研究の臨床的意義が高まっている.内視鏡的に発見することが難しいと言われている表面・陥凹型腫瘍に対しても十分注意を払った本研究は海外研究者からもその結果が期待されている.我々はPr㎞ary/Secondary endpointに加えTCSにおける病変見逃し率がん家族歴と発見病変との関係既往歴と発見病変との関係クリーンコロン化における偶発症発生率等についての検討を行い我が国独自のTCSに蘭するガイドライン作成の一勘となるエビデンスを打ち出していきたい. |