セッション情報 パネルディスカッション6

未分化型早期胃癌に対する内視鏡的切除の限界

タイトル

PD6-6 当院における未分化型胃癌に対するESDと手術療法の治療成績

演者
共同演者
抄録 (目的)今回我々は当院でESDまたは手術療法が行われた未分化型胃癌の治療成績転移の有無予後について検討し20mm以下mul(一)の未分化型胃癌に対するESDの妥当性について検討した.(方法)2003年1月より2011年9月まで当院にてESDまたは手術療法が行われた症例で最終的な病理組織診断が未分化型で深達度がmであった症例を検討した.対象は当院で行われた胃癌に対するESD 344例中の上記所見であった9例(por 3例sig 6例)と同時期に行われた外科手術症例713例中の上記所見であった56例(por 22例sig 34例)の計65例である.(結果)ESD症例は平均腫瘍径9.8mm(5-15)平均観察期間は38.5カ月(21-66ヶ月).一括切除率は100%(9/9)であった.また現在まで転移再発の所見は認めていないが1例ESD5年後に他部位に2c(sig)(ul+)認め手術療法を行った.一方外科手術症例は平均腫瘍径は29.6mm(2-75)平均観察期間は583カ月(5-106)全て局所切除可能であったがリンパ節転移を2例に認めた.40歳代男性体上後壁の4(imm2cu1(+)siglyOvOと50歳代男性体下小轡の45mm2cUl(+)SigIyOvOの症例にリンパ節転移を認めた.その2例を除き現在まで転移t再発の所見は認めていない.ESD。手術症例のいずれも原病死は認めなかった.(結論)未分化型の転移のリスクの1つとして大きさ及びulの関与が示唆された.今後の検討が必要だが20mm以下m. u1(一)の未分化型の早期胃癌に対するESDは適応拡大として容認される可能性が示唆された.
索引用語