セッション情報 |
パネルディスカッション6
未分化型早期胃癌に対する内視鏡的切除の限界
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タイトル |
PD6-8 未分化型成分を有する早期胃癌に対する取り扱いの問題点
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演者 |
浜辺功一(山口大学消化器病態内科学) |
共同演者 |
西川潤(山口大学消化器病態内科学), 坂井田功(山口大学消化器病態内科学) |
抄録 |
【目的】早期胃癌に対する内視鏡治療はESDの登場により切除標本によるより確実な病理粗織学的評価および治療が完遂可能であることにより発展してきた.現行の胃癌治療ガイドラインでは潰瘍性変化のない2㎝以下の未分化型粘膜内癌も臨床研究の位置づけで相対適応としている.一方で未分化型成分の混在はリンパ節転移率が高いとする報告や内視鏡治療にあたっては側方進展範囲や深達度などの術前診断精度の聞題が取りざたされている.そこで未分化成分混在に関するリンパ節転移の問題および内視鏡治療に関する問題の両面から検討を行った.【方法】1)当科の関連施設である防府消化器病センターで1985-2007年に外科的切除を施行された早期胃癌559症例を対象とし特に組織型については純粋分化型癌・未分化型混在癌とに分けリンパ節転移の要因を臨床病理学的に検討した.2)当科においては基本的に術前診断にて分化型の適応拡大病変までを内視鏡治療対象としており2006年4月目り2011年3月までにESDを施行した早期胃癌482病巣について最終病理診断の結果から未分化型の混在の有無別に分類し両群間の一括切除率治癒切除率について検討した。【結果】1)手術症例の10.2%(57/559)にリンパ節転移を認めその要因として多変量解析によりt腫瘍径未分化型混在瓢深部浸潤リンパ管侵襲が挙げられた(それぞれOR:2172.305.99&24).2)ESD後の最終病理診断にて未分化型の混在を認めたものは32病巣(6.6%)であったその内未分化型が優位(4/32)、脈管侵襲(10/32)sm2浸潤(6/32)が含まれておtl完全一括切除は23病巣(71.9%)治癒切除は14病巣(438%)でありいずれも同時期に施行した純粋分化型病巣(完全一括切除率427/450(9生9%)治癒切除率398/450(8&4%))と比較し有意に低い結果であった.【結語】未分化型成分を有する胃癌はリンパ節転移の危険因子でありESDによる切除成績も不良である.未分化混在癌は内視鏡治療に適さない可能性が示唆された. |
索引用語 |
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