セッション情報 パネルディスカッション6

未分化型早期胃癌に対する内視鏡的切除の限界

タイトル

PD6-11 センチネルリンパ節理論に基づいた未分化型早期胃癌に対するESD適応拡大の展望

演者 竹内裕也(慶應義塾大学一般・消化器外科)
共同演者 北川雄光(慶應義塾大学一般・消化器外科)
抄録 【目的ISNNS研究会による胃癌センチネルリンパ節(SN)同定手技を検証する多施設共同研究が終了し良好な成績が報告されたcNO早期胃癌患者においては将来的にSN転移状況によりESD適応拡大病変や適応外病変に対するESDの選択が可能となり全胃温存を目指したESDの適応拡大が期待されるところであるt現状ではESDと腹腔鏡下SN生検の組み合わせには3つの方法が考えられるすなわち1)全身麻酔下にまず腹腔鏡下SN生検を行い術中迅速病理診断によりSN転移陰性例であることを確認した後引き続いて同日ESDを行う2)腹腔鏡下SN生検を行いリンパ節転移状況を永久標本で病理学的に検討したうえでリンパ節転移陰性例に対して後日ESDを施行する3)ESDを施行し原発巣の病理学的検討を行ってから後日腹腔鏡下SN生検を行うという治療戦略である.とくに3)については内視鏡治療後でもSN理論が応用できればSN転移陰性例に胃切除を回避することが可能となり低侵襲かつ根治性のある縮小治療が実施できると考えられる.今回その可能性について検討した.【対象】2010年までに当科で術中SN生検を併施した早期胃癌手術例.(cTlN①のうち術前に同病変に対して内視鏡治療を施行し追加治療として手術となった27例を対象としてSNの正診率や局在などを内視鏡治療なしの183症例と比較検討した.【結果1全症例でSNを同定し平均SN検出個数は3.9個SN分布は先行治療なし群とほぼ一致していた1例(3.7%)にSNへの転移を認めたが非SNへの転移は認めなかった.ESDから手術までの期問中央値は80日術後観察期間中央値は306日で再発は認めていない.1結論】内視鏡泊療が対象となるような早期胃癌におけるSN転移診断の糟度については先行する内視鏡治療による影響は少ないことが示唆されたが根治性を担保するためには最低限SNを含むリンパ流域(SN bas㎞)の切除は必要と考えられるまたこれまでの成績を基に.腹腔鏡下SN生検とESDを同時に行う新しい低侵襲治療を開始しておりその成績についても報告する
索引用語